本記事では高校生でも参加できるインターンシップについて、メリットや具体的な内容を解説します。
高校卒業後の進路として大学進学か就職かを迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
高校生のインターンとは?
高校生のインターンとは、高校生が参加できる就業体験プログラムのことです。一般的にインターンといえば、大学生が参加するイメージを持っている人も多いでしょう。
基本的には高校生のインターンも、大学生が参加するインターンシップと同じです。参加する目的も大学生と同じく、自分の将来を見極めるためにインターンを受けます。
高校生が参加できるインターンは、大きく分けて次の3種類です。
- 民間企業
- 公務員(自治体や学校など)
- 大学
それでは一つずつご説明していきましょう。
民間企業でのインターン
まずは民間企業でのインターンについてみていきましょう。
民間企業のインターンは、先に挙げた3種類のインターンのなかで一番多く募集されています。募集されている業界は多岐にわたりますが、たとえば次のような業界が挙げられるでしょう。
- IT
- 福祉
- 観光
- 教育
- コンサルティング、通信
- 不動産 など
このようにさまざまな業界や企業があるため、自分が興味のあるインターンに参加して職業体験できます。
その会社の社員の人と一緒にプロジェクトに参加して、目標達成に向けて協力し合うケースも少なくありません。
「就職して社会人になったら、民間企業ではどのように働くのか」を実体験できるのがインターンシップです。加えて、社会人としてのビジネスマナーなどが同時に学べる点も大きな魅力です。
自治体などの公務員のインターン
市区町村の役所などをメインに、公務員としてのインターンシップも可能です。
役所はあらゆる部署で構成されていて、配属される部署やインターンの種類によって体験できる内容が異なります。
一般的な窓口業務や資料作成を行う仕事もあれば、町おこしのイベント開催の手伝いなど大きなやりがいを感じられる仕事に携わる可能性もあるでしょう。
また最近では教師になりたい高校生に向けた、学校のインターンも増えてきました。
こうした公務員のインターンシップは、将来的に公務員を目指している高校生に人気です。
「給与も世間体も安定しているから」といった理由だけで公務員を目指すのはおすすめできません。
たしかに公務員は安定した給与をもらえて、基本的に解雇されることはありません。
しかし非営利組織のため、いわゆるお役所仕事でつまらなく感じてしまう人もいます。長く勤務していくためには、国に尽くすためのボランティア精神が必要といえるでしょう。
下記の記事では、公務員と民間企業のどちらに就職すべきかを徹底解説しています。大学生向けの記事ですが、高校生でも公務員と民間企業のどちらに就職しようか悩んでいる人はあわせて読んでみてくださいね。
大学でのインターン
大学でのインターンシップでは、大学職員がどのような仕事をしているのかを実際に見て体験できる内容です。具体的には次にような業務を経験できます。
- 大学での図書館業務
- 資料作成
- 学生の写真撮影 など
大学でのインターンシップは中学生を対象としたものもあります。中学生で参加する場合には、指示された業務をミスなくこなしていけば大丈夫です。
しかし高校生で参加するなら、受け身の姿勢では評価されません。自ら学び、行動する姿勢を見せておくことが重要です。
また大学でのインターンでは、大学生たちが普段「どのように学生生活を過ごしているのか」、「授業ではどのようなことを学んでいるのか」などについても間近で観察できます。
実際に大学で過ごす学生たちを目にすれば、自分が大学進学した場合の将来をイメージしやすくなるでしょう。
こうしたことから大学のインターンは、高校卒業後に進学するか就職するか迷っている高校生におすすめです。
高校生がインターンに参加する3つのメリット
続いて、高校生がインターンシップに参加するメリットを3つご紹介します。
- 高校卒業後の進路選択に役立つ
- 「働くとはどういうことなのか」を実体験できる
- 社会人としてのマナーを身につけられる
一つずつ詳しくみていきましょう。
高校卒業後の進路選択に役立つ
高校生がインターンシップに参加する最大のメリットは、卒業後の進路選択に役立てられることです。
たとえば就職したいと考えている高校生がインターンに参加すれば、自分がどのような業界で働いていきたいのかを考えるきっかけになるでしょう。
具体的な例を挙げてみます。
ガジェット好きな人は、IT企業のインターンシップに参加してみるとよいでしょう。
インターンを受けてみてその仕事が魅力的に感じられれば、「将来はIT企業に勤めたい」と判断できるかもしれません。
またガジェットは好きだけど、実際にIT企業でインターンに参加してみたら「なんか違うな」とわかることもあるでしょう。その場合には違う業界についても調べてみるきっかけになります。
一方で、卒業したら進学したいと考えている高校生がインターンに参加すれば、進学したい大学や専攻する学科・学部などを選択する参考になるでしょう。
インターンシップで観光業界の仕事を体験し興味がわいたと仮定します。
この場合には、観光ビジネスについて学べる大学や学科を選べばよいとわかるでしょう。
就職するにしても進学するにしても、インターンシップへの参加は今後の進路を決めるよいきっかけになるのです。
「働くとはどういうことなのか」を実体験できる
二つ目のメリットは、「働くとはどういうことなのか」を明確に理解できることです。
インターンシップの内容によっては、実際にその企業で働いている社員と同じように出勤・休憩・退社を体験します。
こうした1日の流れを体験すると、実際に働くとはどういうことなのか身をもって理解できますよね。
またアルバイトをしている人は「アルバイトと社会人の違い」を目の当たりにするかもしれません。
社会人になれば仕事に対する大きな責任が発生し、自分がミスをすればほかの人に迷惑がかかるケースも増えてきます。
こうしたアルバイトとの違いについても、事前に社会人を体験しておけば卒業後すぐに就職したとしても覚悟しておけるでしょう。
社会人としてのマナーを身につけられる
先にもご説明しましたが高校生でインターンシップに参加すれば、アルバイトだけでは身につかないような礼儀やマナーを自然と身につけられます。
たとえば服装についてのマナーでは、社会人とアルバイトに大きく違いがあることをご存じでしょうか。
アルバイトのときは基本的に好きな私服で出勤している人が多いでしょう。しかし社会人ともなれば、その会社のイメージを壊さないように最低限配慮した私服が求められます。
職業によっては、次のような服装がNGとされる可能性もあるため注意が必要です。
- ジーンズ
- 網タイツ
- 柄Tシャツ
- ハイブランドの洋服
- 汚れた靴 など
職場の規定制服がある場合でも、上記のような私服で出勤すると注意されるケースも少なくありません。社会人になればいつ・だれに・どこで見られても、その会社の社員として恥ずかしくない私服が求められることを覚えておきましょう。
また立ち振る舞いに関しても、たとえば次のような社会人としてのマナーが問われます。
- 基本的に就業時間内は私語を慎む
- 席の上座は目上の人に座ってもらう
- 名刺は両手で受け取る など
上記のような立ち振る舞いのマナーもアルバイトをしているだけでは学べません。こうしたビジネスを円滑に進めるための礼法を事前に身につけられる点は、インターンシップに参加するメリットといえるでしょう。
高校生が参加するインターンの内容
高校生が参加するインターンの基本的な内容や特徴は、おもに次の通りです。
- 該当企業で働く社員と同じように勤務する
- 基本的に賃金は発生しない
- 募集時期は長期休みの1ヶ月程度前から行われる
一つずつ詳しくみていきましょう。
該当企業で働く社員と同じように勤務する
先にも述べたとおり、対象企業で働く社員と同じように勤務するケースが多いでしょう。朝は就業開始時間までに出勤し、お昼休憩をはさんで夕方の退勤時間まで勤務するといったように丸1日働きます。
ただし企業によっては、退勤時間を社員よりも1時間早めに設定しているようなところもあります。
細かいルールは各企業によってさまざまですが、基本的には長時間働くことを覚えておきましょう。
基本的に賃金は発生しない
大学生や社会人のインターンでは企業によって賃金が発生しますが、高校生の場合は基本的に無報酬です。
企業側にとって高校生のインターンとは、高等学校教育の協力や援助の一環として行っている場合が多く、ボランティアとして考えられています。このため「賃金は出ない」と認識しておくとよいでしょう。
また交通費や保険料などについても、高校生自身の負担となる可能性が高いでしょう。
募集時期は長期休みの1ヶ月程度前から
高校生のインターンが実施されるのは、春休みや夏休みなどの長期休みがほとんどです。そのためインターンの募集時期は、長期休みの1ヶ月程度前から行われます。
ただし企業によってはインターンの実施時期や募集時期が異なる場合もあるので、企業の公式ホームページなどでよくリサーチしておきましょう。
高校生でも参加できるインターンの探し方
高校生でも参加できるインターンの探し方は、おもに次の3種類あります。
- 高校の進路指導の先生に、インターンがないか相談する
- インターン募集サイトを活用する
- 希望企業の公式ホームページで探してみる
高校生を対象にインターンシップを行っている企業・自治体・大学のなかには、高校と提携しているところもあります。
そのためまずは高校の進路指導の先生などに、高校生でも参加できるインターンがないか相談してみましょう。
また高校と提携していなくても、インターンを募集しているケースは珍しくありません。
もし先生から教えてもらったインターン先以外にも興味がある場合には、インターン募集サイトや希望企業の公式ホームページをチェックしてみてください。
高校生でインターンに参加して将来を考えよう!
インターンシップといえば、大学生を対象とした就業体験プログラムを思い浮かべるかもしれません。しかし実際には高校生や中学生、社会人でも参加できるインターンがたくさんあります。
高校生にとってインターンとは、卒業後の進路を決めるための重要な体験です。インターンに参加したからこそ、将来のビジョンを明確にして進むべき道が見えたと感じている高校生は多いでしょう。
将来をぼんやりとしか想像できず卒業後の就職と進学を迷っている人は、ぜひ一度インターンシップに参加してみてくださいね。
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