就職活動はこれからの人生を左右しかねない非常に重要なイベントです。そのため、「就活中にアルバイトなんてするべきじゃない!」と考える人は多いかと思います。しかし、飲み会や旅行、趣味などで何かとお金のかかる大学生にとっては「何とかして両立しなければ」という思いも強いでしょう。
そこで本記事では、就活生のアルバイト事情から就活とアルバイトを両立させるための方法を紹介します。就活中にアルバイトを続けるべきか悩んでいる人は是非一度目を通してみてください。
実際はどうなの?就活中のアルバイト事情
「就活中もアルバイトをしたいけど、実際みんなはどうしているのだろう」と疑問に思っている就活生も多いと思います。そこでここからは就活中のアルバイト事情について解説します。
就活中にアルバイトをしていた学生は80%以上!
あるサイトのアンケートでは、80%以上の学生が就活中も変わらずアルバイトをしていたという結果が出ています。また、60%の学生は就活前のアルバイト先で継続してアルバイトをしており、就活を機にアルバイトを変える学生は少ないということがわかります。
(参考:https://journal.rikunabi.com/p/break/26570.html)
辞めなくてもいいものの、時間や出勤日を減らしている
80%以上の学生が就活中もアルバイトをしているとのことですが、就活前と変わらない働き方をしているというわけではありません。50%程の学生が、就活前と比べてアルバイトの時間や出勤する日数を減らしていました。
理由としては、説明会やインターン、選考会などの就活イベントに参加するためであったり、面接対策やエントリーシートの作成のために時間が必要ということでした。
(参考:https://journal.rikunabi.com/p/break/26570.html)
最低限、就活かかるお金を稼ぐ必要があるのも事実
生活費や学費を稼ぐ必要があるため、就活中もアルバイトをしているという学生もいますが、「就活そのものにお金がかかるから」という理由でアルバイトをしている学生も多くいます。
このように、就活をするだけでもかなりのお金が必要となります。そのため、貯金がなかったり、保護者に支援をしてもらうことが難しいという学生は、アルバイトをせざるを得ないという状況なのです。
ただ、優先すべきは圧倒的に「就活」!
ここまで解説してきた通り、就活とアルバイトの両立は可能です。しかし、大前提として「アルバイトよりも就活の方が圧倒的に大切!」ということを忘れないでください。
就活中にアルバイトをしているとどんなに注意していても、「シフトが入っている時間に面接が入ってしまった」「説明会のある日にシフトを入れてしまった」ということになる可能性があります。しかし、そういう時は必ず就活を優先してください。
就活はこれからの人生を左右する可能性がある非常に重要なイベントです。あとから「あの時説明会・面接に行っていればよかったのに…」と後悔しても遅いのです。このようなことにならないためにも、「迷った時は必ず就活を優先する」ことを忘れないでください。
就活とアルバイトを両立させるための3つの方法
先ほど紹介した通り、就活とアルバイトを両立している人はたくさんいます。しかし、就活とアルバイトの両方に全力投球してしまうと、体力も気力も持ちません。
そこでここからは就活とアルバイトを両立させるための3つの方法を紹介します。今から、新たにアルバイトを探そうと考えている人は参考にしてみてください。
- 就活に理解のあるアルバイトを選ぶ
- 説明会や面接が実施されづらい曜日に出勤する
- 有給インターンで働きながら就活する
1.就活に理解のあるアルバイトを選ぶ
まず1つ目の方法は「就活に理解のあるアルバイトを選ぶ」ということです。
就活中は、急遽面接や説明会の予定が入ってしまうことが多々あります。そのため、就活に対して理解があり、可能な限り日程調整に対応してくれるアルバイト先が理想的です。
2.説明会や面接が実施されづらい曜日に出勤する
2つ目は「説明会や面接が実施されづらい曜日に出勤する」という方法です。
業界や職種にもよりますが、大抵の企業は土・日・祝日が休みなので、説明会や面接についても、土・日・祝日は開催されづらい傾向があります。
そのため、アルバイトのシフトを土・日・祝日だけと限定して出勤すれば、面接や説明会と日程が被る可能性が低くなり、急遽アルバイトを休むということも避けられます。
3.有給インターンで働きながら就活する
3つ目の方法は「有給インターンで働きながら就活する」ことです。
有給インターンというのは、長期インターンの中でも学生にしっかりと給料を支給しているインターンを指します。企業やインターンの内容にもよりますが、通常のアルバイトかそれ以上の時給で働ける場合も多くあります。
また、アルバイト以上にビジネスで役立つスキルや知識を身につけることができ、就活でのアピールポイントにもなるので、非常におすすめです。
これなら両立しやすい!就活中のおすすめアルバイト
就活とアルバイトを両立させる方法を解説しましたが、具体的にどのようなアルバイトがよいのでしょうか?ここからは、就活とアルバイトを両立しやすいおすすめのアルバイトを4つ紹介します。
- 土日のみのアルバイト
- 単発のアルバイト
- 家庭教師や個別指導塾のアルバイト
- 長期有給インターン
①土日のみのアルバイト
1つ目のおすすめアルバイトは「土日のみのアルバイト」です。
さきほども説明しましたが、土日に説明会や面接を開催する企業はあまり多くないので、土日のみのアルバイトであれば就活に支障をきたす可能性が低くなります。
また、アルバイト先自体は毎日営業していたとしても、土日に出勤してくれるアルバイトを探している場合も多くあります。そのため、面接の際には「就活中であること」「土日のみの出勤を希望していること」をきちんと伝え、理解を得られたところで働くようにしましょう。
②単発のアルバイト
2つ目のおすすめアルバイトは「単発のアルバイト」です。
単発アルバイトは、長期的に働くのではなく1日~数日に期間を限定したアルバイトです。毎週のように必ずシフトに入らなければならないということがないので、就活中のアルバイトとしては非常に便利です。
また、丸1日スケジュールが開いていれば、1日で1万円程稼ぐことができるものもあるので、短期集中で必要なお金を稼ぐことも可能です。
③家庭教師や個別指導塾のアルバイト
3つ目のおすすめアルバイトは「家庭教師や個別指導塾のアルバイト」です。一見面倒そうに見えるアルバイトですが、日程調整については非常に優れたアルバイトです。
通常のアルバイトであれば、いつ出勤するかを決めるのは、アルバイト先の責任者になります。しかし、家庭教師や個別指導塾であれば、生徒とのスケジュールを合わせることができれば、毎週決まった曜日や日時に出勤する必要はないのです。
ただ、会社によってはシフト制での出勤が求められる場合もあるので、面接時に必ず確認するようにしましょう。
④長期有給インターン
最後におすすめするアルバイトは「長期有給インターン」です。さきほども少し触れましたが、長期有給インターンは、お給料をもらいながらビジネスの場で役立つスキルや知識を身につけられる、非常に有意義な働き方です。
また、インターン先で信頼関係を築けていれば、社員の方にエントリーシートを見てもらったり、面接対策をしてもらえたりもするので、就活でも非常に有利になります。
ただ、インターンに参加したい一心で面接時に「御社に入社したいです!」と言ってしまうと、就活をしづらくなってしまう可能性もあるので、そういった言動には気を付けるようにしましょう。
参考記事:「長期インターンにおすすめの大手企業の選び方」
就活を有利に進めるためのアルバイトを選ぶのも◎
ここまで、就活と両立しやすいアルバイトを紹介してきましたが、就活を有利に進めるという観点でアルバイトを選ぶのも1つです。
そこでここからは、就活を有利に進めるためのおすすめアルバイトを紹介します。エントリーシートや面接でアピールポイントとして使うこともできるので、ぜひ一度検討してみてください。
- ビジネスマナーを学ぶことができるアルバイト
- ビジネススキルが身につくアルバイト
- 志望する業界でのアルバイト
ビジネスマナーを学ぶことができるアルバイト
まず1つ目は「ビジネスマナーを学ぶことができるアルバイト」です。
こういったアルバイトはたくさんありますが、特に気にするべきところは「他の就活生との差別化」です。例えば、飲食店での接客であれば、多くの就活生が経験している可能性が高くなり、言葉遣いやクレームへの対応方法などは大きなアピールにはならない可能性があります。
しかし、電話対応やメール対応などができるとなれば、話は違います。電話対応やメール対応は入社後すぐに学ぶことではありますが、これが入社前に当たり前のようにできるとなると、効果的なアピールになります。
これらのビジネスマナーは、コールセンターや長期有給インターンなどで身につけることができるので、一度検討してみても良いかもしれません。
ビジネススキルが身につくアルバイト
2つ目は「ビジネススキルが身につくアルバイト」です。
さきほど紹介したビジネスマナーが身につくアルバイトに近い部分がありますが、これも主に長期インターンで身につけることができます。長期インターンでは、事務作業を任されるイメージが強いかもしれませんが、そんなことはありません。
実はしっかりと探せば、営業はもちろんマーケティングやライティングなど様々なスキルを身につけられる長期インターンが存在します。これらのスキルは、就活でも役立つ上に、将来副業のスキルとしても使うことができるので、学生時代に身につけておくのは非常におすすめです。
志望する業界でのアルバイト
最後は「志望する業界でのアルバイト」です。
業界によっては難しい場合もありますが、学生の間に少しでも業界について知っておくと、面接やエントリーシートなどで非常に有効です。
また、志望する業界でアルバイトができなかったとしても、間接的にかかわることができるアルバイト先を探してみるのも良いかもしれません。
これだけは忘れないで!アルバイトをする際の注意点
ここまで、様々なアルバイトについて紹介してきました。「よし!これで就活とアルバイトを両立させられそう!」と思った人も多いかと思います。しかし、就活中にアルバイトをするにあたって、注意すべきことがあります。
そこで最後は、就活中になるバイトをする際に気をつけたい注意点を3つ紹介します。この注意点を守れていないと、就活自体が上手く進まず後悔することになる可能性もあるため、必ず目を通してください!
シフトを詰め込み過ぎない
まず1つ目の注意点は「シフトを詰め込み過ぎない」ことです。
大学生であれば、趣味や飲み会など様々な場面でお金が必要となるでしょう。また、卒業旅行を見越してお金を貯めたいと考えている人もいるかもしれません。しかし、だからと言ってシフトの詰め込み過ぎは要注意です。
面接や説明会の予定が入る場合も考えられる上に、そのようなイベントごとがなくてもエントリーシートの作成や面接練習などにも時間が必要だからです。そのため、就活中にアルバイトをすると決めたとしても、シフトにはゆとりを持たせるようにしましょう。
また、自分の責任ではなく、アルバイト先の責任者が就活に理解がなく、無理やりシフトに入れられてしまうような状況であれば、アルバイトを変えることも検討するべきです。
就活とアルバイトの優先順位を間違えない
2つ目の注意点は「就活とアルバイトの優先順位を間違えない」ことです。
通常であれば、先に予定が入っていたアルバイトを優先するべきかもしれません。しかし、就職活動は今後の人生を左右しかねない重要なターニングポイントです。企業も1人の学生に多くの時間を割けるわけではないので、「その日は都合が悪いです」と言ってしまえば、選考辞退と判断されてしまう可能性もあるでしょう。
そのようなことにならないためにも、常に「アルバイトよりも就活を優先する」という考え方でいるようにしましょう。また、急遽アルバイトを休むことに罪悪感があるのであれば、就活中は単発バイトでお金を稼ぐことをオススメでします。
自分自身を休ませる時間もきちんととる
最後の注意点は「自分自身を休ませる時間もきちんととる」ことです。
大学やアルバイトだけでも忙しい大学生の生活の中に就活が入ってくると、多くの場合休息時間削られてしまうことになります。そのため、疲労が蓄積されやすい上に、抜けにくい状態でもあるので、就活中はいつも以上に自分自身の身体の状態を気にかけるようにしましょう。
また、就活中は毎日のように緊張する場に参加したり、合格・不合格の連絡を受けるなど、知らぬ間に心理的負担が大きくなっています。そのため、こまめに息抜きをすることが大切です。可能であれば、月に1日くらいは就活について全く考えない日を作り、自分自身をねぎらってあげるようにしましょう。
就活は心と身体の健康があってこそできるものです。つまり、心と身体の健康を崩してしまっては元も子もないのです。就活やアルバイトを頑張りたいと思う気持ちはとても素晴らしいものではありますが、無理をしすぎることだけはないようにしましょう。
まとめ
ここまで、就活生のアルバイト事情から就活とアルバイトを両立させるための方法を紹介しました。
就活期間中のアルバイトについては様々な意見があるかと思います。しかし、「就活期間中は就活を優先すべき」という大前提さえ守ることができていれば、アルバイトをしても問題ないでしょう。また、長期の有給インターンなどで経験を積むことで、自分自身のスキルを磨けたり、就活でのアピールポイントになることも考えられます。
しかし、自身の健康を維持できないほどまでに頑張ってしまっては元も子もありません。そのため、自身の状態をしっかり把握した上で、自分自身に最適なアルバイトを選ぶように心掛けましょう。
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