理系の学生はインターンに参加すべき?5つのメリットを徹底解説!

理系の学生はインターンに参加すべき?5つのメリットを徹底解説

インターンシップは、就職活動の中で必要な企業の情報を収集したり、リアルな企業の実態を把握するために必要な工程です。

しかし、理系の場合、インターンシップに参加するメリットがあるのかどうかわからないという人も多いでしょう。確かに理系の学生はただでさえ研究やゼミの課題で忙しく、時間をかけてインターンシップに参加するメリットがあるか疑問が残るかもしれません。

そこで今回は、理系の学生がインターンに参加すべきメリット5つと、インターンに応募すべき職種について紹介します。

研究繁忙期とインターン適切時期が重複!理系学生が就活に割ける時間は少ない

研究繁忙期とインターン適切時期が重複!理系学生が就活に割ける時間は少ない

経団連(日本経済団体連合会)は、日本の主たる企業で構成される団体であり、就活の開始時期やあり方などについての方針を決定する軸でもあります。その経団連が、2022年に卒で新卒入社する学生について、就活開始時期のルールを撤廃することを発表しました。(参考:https://www.jiji.com/jc/v7?id=201809shukatsu

つまり、2022年で新卒となる就活生については、ルールが適用されないことになります。これまでの就活ルールは以下の通りです。

  • 広報解禁日:大学3年次の3月
  • 選考解禁日:大学4年次の6月
  • 内定解禁日:大学4年次の10月

理系学生なら、この経団連のスケジュールがどれだけきついものか分かるでしょう。その理由は、理系学生のハードな研究課題にあります。

大学3年生の3月頃と言えば、理系学生の研究が始まり、講義に加えて大学で過ごす時間が長くなる時期です。ところが、上記の経団連スケジュールに沿って就活しようとすると、ちょうど同時期に企業研究・インターンを済ませておく必要があります。

文系学生が就活に割ける時間と、理系学生が割ける時間では、大きな差が生まれます。理系学生にとっては、研究に専念しないと実績も作れず、ゼミの単位も取れない。でも研究ばかりしていると、就活時期に路頭に迷うことになるという苦しい状況に立たされてしまいます。

理系学生がインターンに参加するメリット5選

理系学生がインターンに参加するメリット5選

忙しい理系学生の中には、インターンには参加せず、時期になったら軽く説明会に参加して応募してしまう人も多いものです。確かに時間の節約という意味では、インターンに参加しないという方法もあります。

ここでは、それでも理系学生がインターンに参加することで得られる大きな5つのメリットについて紹介しましょう。

メリット1:理系向け短期インターンで効率的に就活できる

実は、企業側も理系学生の忙しさについてはよく分かっています。一般的な時期でインターンを実施しても、優秀な理系学生が集められないなら意味がないと思っている企業は多いのです。

そこで、優秀な理系学生の獲得を熱望する企業がやっているのが「理系学生に特化した短期インターン」です。インターンの日数は企業によってばらつきがありますが、3日〜1週間程度が多くなっています。

このような短期インターンでは、実際の業務の模擬体験、社内見学、工場見学などが可能です。理系学生のことを考えて、短期間で効率的に企業の実態がつかめるようなプログラムが多く、このようなインターンに参加すること自体、大きなメリットです。

さらに大学で専攻している知識が、仕事でどのように生かされるのかということまでわかり、就活へのモチベーションも上がるでしょう。

インターネットで調べただけではわからないような、リアルな仕事内容と実態が確認できるため、参加しないデメリットの方が大きいとも言えます。目星をつけていた企業が短期インターンを募集していた場合、ぜひ積極的に検討しましょう。

メリット2:就活ノウハウが少ない業界•企業でも就活・面接の対策がしやすくなる

理系の学生が就活する先と言えば、研究機関やシンクタンク、IT企業などでしょう。IT企業ならまだ、筆記試験の過去問題や、過去に出された面接の質問項目について、口コミサイトなどで検索すれば見つかりやすい傾向があります。

しかし、研究機関やシンクタンクなどの「THE・理系」の就活先では、そもそもの応募者数も、採用枠も限られており、就活に関するリアルな情報が得られにくいのです。

そこでインターンに参加するメリットとして「筆記試験・面接試験の対策ヒントが見つかりやすい」ことが挙げられます。インターンに参加すると、採用担当と直接会話する機会があります。もちろんすでに社員として勤務している現役社員とも同様に会話する機会があります。

この機会に、「私もインターンで働いてみて、卒業後はぜひ先輩と一緒にこういう仕事がしてみたいと思っています。先輩が受験された時の筆記試験は、どのような傾向がありましたか?」などと話しかけ、過去の出題傾向を探ることができる絶好のチャンスなのです。

ここまで直接的ではなくても、「企業として、新卒に求めるものは何ですか?」「新卒で採用するなら、どんなところを重視していますか?」などを聞くだけでも、非常に効率的で効果的な面接対策となります。

インターネットには落ちていないリアルな就活情報を独自入手できる点は、大きなメリットだと言えるでしょう。

メリット3:研究から就活に意識をシフトしやすい

理系学生の就活あるあるとして挙げられるのが、就活シーズンになっても周りが研究一色で、卒業ギリギリにならなってから就活を開始してしまい、選択肢が限られてしまうということでしょう。

研究室の中にいるメンバーの中で、就活への意識が高くない人ばかりだと、自然と自分自身もまた目の前の研究にのめり込んでしまいます。気がついたら研究室の外では、多くの学生が内定を決めていて、就活の波から取り残されていた…ということも少なくありません。

しかし、インターンシップに参加すると、研究室以外の学生と触れ合うことができます。インターンに参加する学生の多くは、すでに学生生活を就活モードに切り替えている人がほとんどです。

そのような人の中で同じようにインターンに参加して、実際の業務を体験することで、ほんの先の未来の自分をリアルに想像できるようになるでしょう。インターンに参加した人の多くは、その後研究室に戻っても就活に対する意識が高まり、研究から就活に意識をシフトしやすくなることは、大きなメリットだと言えます。

メリット4:就活コミュニティで研究の新たな視点も獲得できる可能性がある

一度インターンに参加すると、他大学・同学年の学生とのコミュニティができやすい傾向があります。

インターンに参加する際、アイスブレイクが実施されることが多く、そこでお互いのある程度の個人情報や就職に対する考え方を共有することになるのです。あなたと同じインターンに参加する学生は、同じく理系の可能性が高く、あなたと同じように就活のかたわらで研究にも注力している学生が多いものです。

つまり、インターンでできた就活コミュニティは、見る角度を変えれば理系研究コミュニティにもなりえるということです。インターンは、研究テーマや、仮説の設定、研究法、有用な引用・参考文献など、新しい情報や視点・視座を獲得することができるチャンスにもなります。

他大学独自で行っている研究も多くありますが、自分の大学にいるだけではそれらにアクセスすることはできません。現在進行形で進んでいる他大学の研究から着想を得て、今手がけている研究に新たな切り口を見つけることができることも、インターンのメリットだと言えるでしょう。

メリット5:実務を経験すれば内定後のミスマッチがなくなる

インターンに参加することのうち、実際に一番大きなメリットとなるのが、実務が経験できるということです。

内定前に実務を経験しないと、「こんなはずじゃなかった」「こんな仕事内容だとは思わなかった」「意外と外勤もあるんだ」など、ミスマッチに気がつくことができません。

企業の募集要項を見ても、要項に記載されていることと、業務の実態がまったく一致しているとは限らないのです。内勤と外勤の割合が違ったり、研究職なのに雑務が多かったりと、ミスマッチが起こるポイントはたくさんあります。

インターンの中でも、1dayではなく、3日〜1週間くらいの短期インターンで、実務が経験できるものに参加することで、おおよその業務の実態がわかります。しかも会社説明会ではわからないような、企業の社風や人間関係の実際まで掴むことが可能です。

短期間でここまでの情報が揃うのですから、研究は数日休んでも、インターンに参加するメリットは十分にあると言ってよいでしょう。

理系学生がインターンに参加すべき職種とは?

忙しい研究の合間を縫ってインターンに参加するのに、闇雲にインターン先を選ぶのは非効率的です。せっかく参加するからには参加する意義が十分にある職種に限定して参加することをおすすめします。

ここでは、理系学生が参加すべき職種について紹介しましょう。

システムエンジニア

理系学生の参加希望では、やはり研究職のインターンが最も人気が高い傾向があります。ところが、研究職のインターンは実施件数が非常に少なく、さらに自分の専攻や研究領域とマッチしているものを探さなければならず、現実的に参加することができる人は限られています。

一方で、システムエンジニアなどを雇用するIT企業では、頻繁にインターンを募集しています。思いたったその時に参加できるほど頻繁に行われているため、研究に没頭していても申し込みするのは簡単です。

理系学生の参加率も高く、実際に勤務することになったとしても、給与水準が高い傾向にあるため、参加するメリットが多い職種だと言えます。

ITコンサルタント

一般的なコンサルタントもおすすめのインターン先ですが、これからの時代ではITコンサルタントのインターンが狙い目です。新型コロナウイルスの影響により、首都面の多くの企業がリモートワークに切り替えています。

東京都の調査によると、都内企業(従業員30人以上)のテレワーク導入率は62.7%まで上昇しており、今後もっと高い割合で推移していくものと考えられます。(参考:新型コロナウイルス感染症対策本部 https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/05/12/10.html

ITコンサルタントは、IT系のコンサルファームなどに所属して、IT戦略を立案していくのが仕事です。リモートワークが普及する首都圏を中心に、「IT」を切り口にクライアントの経営課題を解決しながら、自社のリモートワークシステムの導入・維持と、今後非常にニーズが高まる職種でもあります。

情報系の学生がメインですが、物理・数学系の学生も歓迎される傾向があります。論理的思考でシステムを構築していく仕事であるため、理系学生が活躍しやすいのです。

しかもインターンではこのようなITコンサルの現場を体感することができます。実際のミーティングにも参加して、議事録をとったり、資料を作成したりといった実務が経験できれば、面接で言えることにも奥行きと幅が出るのは当然です。

コンサルの専門用語についても、言葉では聞いたことがあっても、現場で実際にどのように仕事として展開されているのかを把握できるため、実際の就活により生かすことができるでしょう。

研究職

前述したように、研究職のインターン募集は限られています。さらに、実際にインターンに参加できたとしても、研究施設の見学などで終わるケースが多くなっています。現役の学生に触れさせられる研究がなく、研究活動に介入できないため、研究職志望の学生にとっては物足りなく感じるかもしれません。

しかし、実際の研究職のインターンで最も大きなメリットとなるのは、施設見学ではなく、同じインターン参加者と、企業の研究員との座談会です。この座談会では、研究テーマが与えられ、ブレインストーミング形式で問題解決のための話し合いが行われます。

研究に対する考え方の切り口、クリティカルシンキングなどを身につけることができ、しかも現役の研究員の視座を垣間見ることができます。与えられるテーマは、現在進行形で企業が抱えている研究課題であることも多く、最先端のテーマについて科学的にアプローチできる非常に恵まれた機会です。

夏休みの期間に短期間で行われることが多いため、こまめな情報収拾が必要となります。

まとめ:大学の推薦を活用して、理系学生もインターンに参加しよう

ここで紹介してきたように、理系学生でも忙しい研究の合間を縫ってインターンに参加するメリットはたくさんあります。うまくインターンを活用すれば、就活自体がスムーズに進むのはもちろん、内定をもらって実際に勤務することになっても、ミスマッチが少なく快適に働ける可能性が高くなります。

ただし、理系学生に人気の研究職のインターンは、すぐに応募枠が埋まってしまいます。また、誰でも参加できる訳ではなく、大学側の推薦が必要なケースも多いため、狭き門であることも事実です。

インターンを活用して就活を効率的に進めるためにも、大学のキャリアセンターやゼミの教授に推薦枠があるかどうかを確認し、できるだけ大学の推薦をもらって参加することをおすすめします。推薦枠があるインターンは、そこで開示される情報の質が高く、まさに参加するだけでも意義があります。

残り少ない学生生活で研究をうまく進めるためにも、参加する意義のあるインターンには積極的に参加しましょう。

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