もうすぐインターンシップの募集が始まるけれど、必ず行かないといけないのかな?
そもそも、インターンシップに参加しないと就職活動が不利になるのかな?
周囲の学生がインターンシップに参加したり、選考へ応募し始めたりすると、自分も何かしらのインターンシップに参加しないといけない、と焦りを感じ始めている人も多いと思います。
また、部活動や留学などでインターンシップに行けず、就職活動に響かないか不安を感じている人もいるでしょう。
- なぜ企業がインターンシップを開催するのか
- 学生がインターンシップに参加するメリット
- 必ずしもインターンシップに参加しなくてもいい2つの理由
企業がインターンシップを開催する意味
はじめに、なぜ企業がインターンシップを開催しているのか?についてお伝えします。
企業がインターンシップを開催している理由は、主に以下の3つです。
- 社会貢献活動の一環
- 採用時のミスマッチ防止
- 人材育成
社会貢献活動の一環
まず、企業が学生に「働く」ということについて伝える社会貢献活動の一環であることが挙げられます。
日本では、新卒入社した社員が3年以内に離職する「早期離職」や少子高齢化に伴う労働人口の減少が問題視されています。
これらの問題を解消するためには、ひとりひとりが納得感を持って働くことが解決策のひとつと考えられるでしょう。そのためには、「働く」ということがどんなことなのかを早いうちから理解し、経験しておくことが大切です。
実際にひとりの社会人として働く楽しさや難しさを伝える役割を、企業が社会貢献活動の一環として担っています。
採用時のミスマッチ防止
厚生労働省が発表している「新規大卒就職者の事業所規模別離職状況」の統計データによると、平成29年度卒の新卒入社の社員約32.8%が入社後3年以内に退職しています。
また、アデコ株式会社が新卒入社3年以内に離職した20代男女330人にアンケートを取った結果、離職した理由は「自身の希望と業務内容のミスマッチ」と回答した人37.9%と1番多いことがわかりました。
早期離職が必ずしも悪いというわけではありません。
けれども、企業としては早期離職をされてしまうと、採用コストの損失や残った社員のモチベーション低下につながりやすいので避けたいと考えています。
また、学生にとっても人生で1度しかない新卒入社枠を無駄にしてしまうおそれがあるのも事実です。
人材育成
職業体験や長期インターンシップなどは、学生と社員双方の人材育成の役割を持っています。
まず、学生にとっては1人の社会人として働いていく経験を早い段階から積み重ねられます。
また、長期インターンシップなどの場合は、実際に営業や企画などに携わる場合も多いです。時に、学生だからこそ生み出せる柔軟なアイディアが採用されるケースもあります。
そして、学生を指導する社員も「指導する」「進捗を管理する」などの経験を積めます。
特にまだ役職についていない若手社員が指導する場合は、企業にとって管理職の育成に繋がる側面もあるでしょう。
また、学生にとっても早期から社会人経験をしっかり積んでいけるのがメリットです。
学生がインターンシップに参加するメリット
次に、学生がインターンシップに参加するメリットを3つ紹介します。
- 企業・業界・職種への理解を深められる
- 社会人として働くイメージを掴める
- インターンシップ参加者の選考枠ある場合もある
企業・業界・職種への理解を深められる
1つめのメリットは、企業・業界・職種への理解が深まることです。
インターンシップでは、以下のようなさまざまなプログラムが用意されています。
- 業界や職種についての講義
- 社員との座談会
- グループワーク
- 職業体験
プログラムに参加し、企業の方とのコミュニケーションを通して、業界や職種の特徴を理解していくことができます。
社会人として働くイメージを掴める
2番目に、社会人として働くイメージを掴みやすいのもメリットです。
特に、職業体験型のプログラムに参加すると、実際に社員の方が日頃行っている業務に近い経験ができます。
アルバイト:マニュアルに沿って与えられた業務をきちんとこなす
社員:与えられた課題を解決し、成果を出す
アルバイトでは、基本的にマニュアルに沿って業務をこなすことが評価につながります。
対して社員の場合、営業目標など、与えられた課題をどのように解決するかを考え、行動し、成果を出すことが求められるようになります。
インターンシップ参加者の選考枠がある場合もある
企業によっては、インターンシップに参加した人だけの特別選考枠を設けている場合もあります。
ただし、企業によってはインターンシップのグループワークや職業体験で結果を残した学生、好印象だった学生にのみ特別選考枠へ招待するケースも多くあります。
インターンシップも気を抜かずに就職活動の一環として、積極的に参加することが大切です。
必ずしもインターンシップに参加しなくてもいい理由
ここまで、なぜ企業がインターンシップを開催するのか、またインターンシップのメリットについてお伝えしてきました。
インターンシップには参加するメリットもありますが、必ずしも参加しなくても大丈夫です。その理由は、2つあります。
- 参加する目的が定まっていないと時間がもったいない
- 部活動やアルバイトなど自分が優先したいことを大切に
それぞれの理由を見ていきましょう。
参加する目的が定まっていないと時間がもったいない
まず、参加する目的が定まっていないと、インターンシップに参加する時間が無駄になってしまいがちです。
- 志望する業界や職種を定めたい
- グループワークの経験を積みたい
これらの理由があいまいな場合、インターンシップになんとなく参加することになってしまいます。
「なんとなく」で参加すると、参加したことがゴールになってしまいがちです。
部活動や留学など自分が優先したいことを大切に
本記事を読んでくださっている方のなかには、部活動や留学などでインターンシップに参加する時間がないという人もいると思います。
たしかに、インターンシップだからこそ得られる経験はたくさんあります。
けれども、インターンシップと同じように部活動や留学だからこそ得られる経験も多くあるはずです。
特に部活動や留学などは、学生の間だからこそできることです。
『インターンシップより部活動や留学を優先したい』と思ったら、その気持ちを大切にしてくさいね。
まとめ
インターンシップは、就職活動前に業界や職種、企業について理解を深められる経験の場です。
企業によっては本選考に繋がっている場合もあるので、参加することで就職活動が有利に働く場合もあります。
けれども、もし今の段階で
- 参加する目的が定まっていない
- 部活動や留学などを優先したい
という場合は、必ずしもインターンシップに行かなくても大丈夫です。
なんとなく参加しようかな……と検討している段階ならば、まずは何を目的としてインターンシップに参加するかをゆっくり考えてみてください。
部活動や留学などで、インターンシップに参加する時間が取れない人も安心を。
これらの経験は、就職活動でもしっかりPRすれば評価されます。今しかできない経験を全力で楽しんでくださいね。
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