選考なしのインターンシップとは?参加するメリットと選ぶポイントを解説

選考がないインターンシップでは、職場体験やグループワークなど、短期間で業界や職種への理解を深められる内容が多い傾向にあり、「選考ありのインターン」とはまた違うメリットがあります。

そこで本記事は、選考がないインターンシップについて徹底解説していきます。

本記事でわかること
  • 選考なしのインターンシップのプログラム内容
  • 選考なしインターンシップのメリット・デメリット
  • 後悔しないインターンシップ先の選び方
  • インターンシップ先の探し方

ぜひ、最後までご一読くださいね。

選考なしのインターンシップはどんな内容?

はじめに、書類選考や面接などの選考なしのインターンシップでは、どのようなプログラムに参加できるかをお伝えします。

1.職場体験・見学
2.グループワーク
3.社員との座談会

それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

職場体験・見学

職場体験では、実際に社員の方が働いている業務内容を体験したり、見学させてもらえます。参加することには、以下のようなメリットがあります。

職場体験・見学のメリット
  • 入社後に携わる仕事内容を体験・見学できる
  • 自分が本当にやりたい仕事か見極められる
  • 会社や工場の雰囲気を肌で感じられる

    ホームページの情報や企業紹介動画などだけではわからない、企業の雰囲気や業務内容を肌で体感できるのはとても嬉しいポイントです。

    グループワーク 

    グループワークでは、決められた数人のメンバーで協力し、ディスカッションをしたり、決められた作品を協力して完成させたりします。主なグループワークの例を見てみましょう。

    グループワークの例
    • 新商品の企画立案からプレゼンテーションを行う
    • 自分達が人事担当者だとしたら5人の応募者のうち誰を採用するか選ぶ
    • 実際に決められたものを協力して作成する

    このように、ビジネスの場で想定される内容を行うものや、採用など正解がないものに対して論理的に理由を見出す選択型ワーク。

    また、実際に手を動かし協力して指定された物を時間内に完成させる作業型のワークなどさまざまな形式があります。

    また、グループワークは、就職活動の選考で設けられるケースも。

    グループワークが慣れな人はこの機会にチャレンジして、経験を積んでおくのもおすすめです。

    社員との座談会

    社員の方とゆっくり話せる座談会を行う場合もあります。年齢が近い入社1~3年目の社員や現場責任者など、役職についている方と話す場合など、プログラム内容によって話す方が変わります。

    社員との座談会では、次のような内容をゆっくりと話せるのがメリットです。

    座談会で話せる内容
    • 実際の職場の雰囲気
    • やりがいや大変なこと
    • 就職活動の経験談

    入社した場合上司になる方と話すのは、就職活動でのミスマッチ防止にも最適です。参加する際は、限られた時間を無駄にしないように、あらかじめ質問事項をメモ帳やノートにまとめてから参加することをおすすめします。

    選考なしのインターンシップのメリット・デメリット

    ここまで、選考なしインターンシップの主なプログラム内容をお伝えしました。

    次に、選考がないインターンシップへ参加するメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

    選考なしインターンシップに参加するメリット

    まず、メリットから見ていきましょう。主な内容は、次の3つです。

    選考なしインターンシップに参加する3つのメリット
    1. 応募すれば必ず参加できる
    2. 業界や職種への知識が深まる
    3. 複数のインターンシップに参加しやすい

      ひとつずつポイントを紹介していきます。

      メリット①応募すれば必ず参加できる

      ひとつめのメリットは応募すれば必ず参加できることです。選考がある場合、履歴書の準備や面接対策など、参加するまでに時間がかかります。

      もちろん選考対策の時間は、就活の糧になるけれど、まだ部活が忙しい人などもいるでしょう。その点、選考なしのインターンシップはスケジュールが合えば参加できるのは、時間の効率がいいです。

      ただし、手軽に参加できる分、人気の企業は募集開始からすぐに埋まってしまう場合も。早いうちから募集情報を随時調べておきましょう。

      メリット②業界や職種への知識が深まる

      ひとつ前の章でお伝えした通り、選考なしのインターンシップのプログラム内容は、職場体験や社員との座談会が多い傾向。そのため、業界や職種への知識・理解が深めやすいです。

      就職活動を行うと決めていても「いま興味がある業界は本当に生きたい業界か」「希望の職種は自分に適正があるのか」という人も多いのではないでしょうか。

      そのような疑問や不安を抱えている人ほど、業界・職種への理解を深めやすいでしょう。就職活動の本格的な準備として活用していってくださいね。

      メリット③複数のインターンシップに参加しやすい

      3番目のメリットは、複数のインターンシップに参加しやすい点です。

      選考がなく、応募すれば誰でも参加できる分、選考があるインターンシップより多く参加しやすい傾向があります。

      先ほどお伝えした通り、希望の業界や職種が定まっていない場合に適しています。気になっている業界や職種のインターンシップにそれぞれ参加し、就職活動の方向性を決めるのに役立つでしょう。

      選考なしインターンシップのデメリット

      メリットを理解したところで、次に、以下の3つのデメリットについて紹介します。

      選考なしインターンシップのデメリット
      1. 面接・エントリーシートの練習ができない
      2. 内容が物足りなく感じる場合もある
      3. なんとなく参加している学生もいる

        デメリットも理解したうえで、自分にあったインターンシップ形式か理解できるよう、ひとつずつ確認していってくださいね。

        デメリット①面接・エントリーシートの練習ができない

        まず、選考がないため就職活動に向けた面接やエントリーシート作成の練習ができない点が挙げられます。

        インターンシップでは応募すれば誰でも参加できたとしても、実際に就職活動では、書類選考・面接の通過は必須です。

        特に面接での発言や対応、エントリーシート内容のブラッシュアップは、経験を重ねるほどより良くなっていくもの。

        就職活動を始めてから準備をするのではなく、早めの段階から慣れておいた方が有利です

        そのため、選考なしのインターンシップで業界や職種を定めて、可能であれば選考があるインターンシップに挑戦してみましょう。

        デメリット②内容が物足りなく感じる場合もある

        選考なしのインターンシップは、1dayや1週間以内の短期間のインターンシップであるケースがほとんどです。

        そのため、場合によっては内容に物足りなさを感じてしまう場合もあります。

        もし、内容に物足りなさを感じたら、次のような対応をおすすめします。

        • 今まで参加したプログラムとは違う内容のインターンシップに応募する
        • 長期インターンシップへの参加を検討する

        例えば、これまで職場見学のインターンシップを中心に参加してきた人は、グループワーク形式のプログラムに参加すると、新たな発見があるかもしれません。

        また、選考なしで短期間のプログラムのため物足りなさを感じている場合は、長期インターンシップへの参加を検討してみましょう。

        長期の場合、選考対策や学業との両立で苦労する場面もあるかもしれません。けれども、経験は自分の糧になるので、ぜひ検討してみてくださいね。

        デメリット③なんとなく参加している学生もいる

        選考なしインターンシップは、手軽に参加できる分「とりあえず参加してみた」という学生がいる場合もあります。明確な参加理由や目的がない分、態度や参加姿勢が気になってしまうおそれも。

        けれども、仮にそのような学生が居たとしても、人は人、自分は自分です。

        なぜ、自分が参加したのか、このインターンシップで何を得たいのか?が明確になっていれば、自分自身のことに集中しやすくなります。

        後悔しない!インターンシップ先を選ぶコツ

        ここまで、選考なしインターンシップのプログラム内容、メリット・デメリットについてお伝えしてきました。

        それぞれの内容を踏まえた上で、重要になるのがインターンシップ先の選び方です。

        より充実したインターンシップにできるよう、後悔しないための選び方のコツをお伝えします。

        気になる業界・職種のインターンシップ情報を確認

        まず、どの企業のインターンシップに参加するか検討する際は、気になる業界や職種のインターンシップ情報を全体的に調べるのがおすすめです。

        名の知れた企業のインターンシップをチェックするのは、もちろん問題はありません。

        けれども、幅広くチェックすることで、今まで自分が企業名を知らなかっただけで、BtoB向けに興味のある事業を行っている企業が見つかる可能性があります。時間を作って、幅広く探してみましょう。

        「体験型プログラム」でより働くイメージを明確に

        数あるインターンシップのプログラムの中でも、1度「体験型プログラム」に参加してみることをおすすめします。なぜなら、社会人として働くイメージが明確になりやすいからです。

        体験プログラムには、次のように社会人として働くことを疑似体験できるものがあります。

        体験型プログラムの例
        • 商品の企画立案からプレゼンテーション
        • 応募者のうち誰を採用するかなど人事系のプログラム

        実際に体験してみることで、「自分に合った仕事か?」「いまは上手にできなくても向上心を持ってチャレンジしたいと思えるか?」など、自分の方向性がはっきりしやすくなります。

        選考なしインターンシップの探し方

        最後に、選考なしインターンシップの募集情報の探し方について紹介します。主な探し方は、次の4つです。

        1. 求人・インターンシップ情報サイト
        2. 学校内のキャリアセンター
        3. 企業のホームページ
        4. 合同説明会・オンライン説明会

        複数の探し方を活用することで、より自分に合ったインターンシップ情報が見つかりやすくなります。ひとつずつ確認していきましょう。

        求人・インターンシップ情報サイト

        まず、求人情報やインターンシップ情報に特化したサイトからインターンシップ情報を見つけるのはひとつの手段です。

        大手新卒・既卒向けの求人サイトをはじめ、インターンシップの情報に特化したサイトも多数あります。

        それぞれ活用して、自分に合ったインターンシップを探してみましょう。

        学校内のキャリアセンター

        学校内のキャリアセンターも積極的に活用を。学生に寄り添って対応してくれる相談員の方に、希望のインターン内容を伝えて紹介してもらったり、自分で掲示されているインターン情報を見つけたりできます。

        また、学校のキャリアセンターでは、各省庁や地方自治体などのインターン情報を扱っている場合もあります。

        大学や専門学校経由だからこそ応募できる企業もあるので、積極的に活用してみましょう。

        企業のホームページ

        もし、気になる企業がある場合は、直接企業の採用ページを確認してみてください。採用情報に加えて、インターンシップ情報が掲載されている場合もあります。

        もし、募集されていたらぜひ応募を。また、募集がされていなかった場合は、定期的にホームページをチェックしたり、直接開催予定について問い合わせたりしてみるのもおすすめです。

        合同説明会・オンライン説明会

        企業の合同説明会・オンライン説明会からインターンシップに応募できるケースも多数あります。

        特に説明会経由での参加の場合は、企業の事業内容や募集要項などを聞いたうえで応募できます。そのため、自分がしっかりと興味を持った企業に応募できるので、よりインターンシップの充実度を高めやすくなります。

        ここ数年は、自宅などから参加できるオンライン説明会も増えているので、多くの企業に出会いやすいです。

        参加前の段階での、業界・職種理解にも役立つのでぜひ活用してみてくださいね。

        まとめ

        選考がないインターンシップは、応募すれば基本的に誰でも参加でき、選考期間も発生しないので複数のインターンシップに参加しやすいです。

        また、同時に短期間で行う職場体験や社員の方との座談会を通じ、業界や職種への理解を深める場としても最適と言えます。

        ここであらためて、どのような人に選考がないインターンシップへの参加がおすすめかを確認しましょう。

        選考なしインターンシップへの参加がおすすめの人
        • 特にまだ志望する業界や職種が定まっていない人
        • 進学するか就職活動をするか悩んでいる人

          手軽に参加しやすいので、今後の方向性を定める場としてぜひ積極的に活用をしてみてくださいね。

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