就活をしていて、ふと疑問に思うのが、インターンへの参加は意味があるのかという点ですね。
周りの人に聞いても人によって意見が全く違うため「結局インターンって意味あるの?」となりがちです。
そこで本記事では、25回のインターン経験を持つ私がインターンが就活に与える影響や周りと差がつくインターンの選び方についてご紹介します。
インターン参加の意味と就活へ与える影響度とは?
結論から言うと、インターンに参加する意味は非常にあると言えます。 さらに、インターンに参加しなければ他の就活生と差が開き、就活に悪影響を与えてしまう可能性すらあります。
しかし、ゼミやサークル、アルバイトなどで忙しい大学生にとって、インターンはできるだけ避けたいものだといます。
そこで、今回はインターンに参加しなかった場合、「就職活動にどのような影響があるのか」ということについて、2つに分けて解説します。
- 就職活動に出遅れる
- 選考が通らない
影響①就職活動に出遅れる
まず1つ目の影響は「就職活動に出遅れる」ということです。
これだけ聞くとあまり説得力がないかもしれませんが、インターンは「就職活動の練習場所」として絶好の機会となります。そのため、インターンに積極的に参加していた学生と、インターンに参加せずに就職活動を始めた学生には圧倒的な差が生まれるのです。
例えば、インターンに参加するためには「どの業界のどの企業のインターンに参加するか」を考える必要があります。すると、必然的に自分がどのような業界に興味があるか、どのような働き方をしたいかなどの『自己分析』をすることとなります。
さらに、インターンに参加するにあたっては、参加する企業や、その企業が所属する業界について知識を持って参加する必要があるため、『業界・企業分析』も行う必要が生まれるのです。
このように、インターンに参加すると必然的に就職活動に必要なことができるのです。
他にも、インターンに参加すると、参加した企業との繋がりができ、早期選考の案内などを受けられることもあり、就職活動を有利な状態で始めることができるのです。インターンに参加していないとこのような繋がりはなく、就職活動が解禁したタイミングで一から企業との繋がりを作る必要があります。
「インターンに参加しない」=「就職活動の出遅れ」といっても過言ではないということだね。
影響②選考が通らない
2つ目の影響は「選考に通らない」ということです。
インターンの中には、事前選考を実施するものがあります。そのため、インターンの事前選考が本選考の練習となり、就職活動が本格化する頃には、インターンに参加している学生と参加していない学生とでは大きな差が生まれるのです。
また、インターンの事前選考と就職活動の選考は、似た内容である場合が多いです。まずエントリーシートや履歴書を提出し、その後グループディスカッションや面接を行うという流れです。インターンに全く参加したことがない学生は、これらの対策をしないまま本選考に参加することとなるので、インターンでたくさん経験を積んだ学生と比べられてしまうと見劣りしてしまうこのです。
このように、インターンに参加していた学生と参加していなかった学生の差は、選考のありとあらゆる場面で顕著に表れます。就職活動開始後に、「インターンに参加していればよかったのに…」と後悔しないためにも、ぜひ今のうちから参加するようにしましょう。
インターンに参加するメリット・デメリット
ここまでの内容で、インターンに参加していなければ、就職活動が上手く進まない可能性が高まるということがわかっていただけたかと思います。しかし、恐怖を原動力にインターンに参加すると長くは続きません。
インターンのメリット・デメリットをまとめると下記のようになります。
メリット | デメリット |
|
|
また、インターンの参加がデメリットとなってしまう場合もあるので、それがどのような場合なのかについてもを解説します。
メリット①就職活動の練習になる
まず、1つ目のメリットが「就職活動の練習になる」ということです。
これは先ほども解説したので、簡単にまとめます。どのような練習ができるかについては以下の通りです。
・企業分析
・自己分析
・エントリーシート・履歴書
・面接・グループディスカッション対策
このように、インターンに参加すると、就職活動に必要なことのほぼ全てを攻略することができるのです。逆にインターンに参加せずに、1人で対策をしようとすると時間がかかってしまい、満足な就職活動ができなくなってしまう可能性もあります。
はじめは少し緊張するかもしれませんが、勇気をもってインターンに参加してみましょう。
メリット②インターンの成果が本選考に影響する
2つ目のメリットは「インターンの成果が本選考に影響する」ということです。
これを聞いて「インターンの話なのに、なぜ本選考の話になるの?」と疑問に思った人も多いと思います。
企業がインターンを実施する本当の目的は、早い段階で優秀な学生との接点を持ち、自社への入社を促すことです。インターンは「就業体験」という名目で実施していますが、実はプログラムを通して優秀な学生を見極めています。
そのため、インターンで結果を残すことができれば、早期選考や特別選考などの案内を受けられるので、内定への近道になるのです。
メリット③インターンを通して人脈作りができる
そして3つ目のメリットは「インターンを通して人脈作りができる」ということです。
・志望度の高い企業に勤めているOBOG
・同じ企業を受けている就活への意識が高い同期
就職活動に夢中になると目の前のインターンや選考が最重要事項のように感じるかもしれませんが、実は人脈作りは就職活動において非常に重要です。人脈作りと言っても大きく、企業・OBOG・同期の3つの人脈づくりを大切にしましょう。
企業との繋がりは先ほども触れましたが、インターンに参加することで作ることができます。繋がりができると早期選考や特別ルートでの選考の案内があり、内定への近道になります。
OBOGとの繋がりは、OBOG訪問をするためということもありますが、他にも選考の情報を早い段階で共有してもらえたり、自分が興味のある部署の社員の方に繋いでもらうことができたりもします。そのため、志望度が高い企業のOBOGとの人脈は必ず作っておきましょう。
そして、一番疎かにされがちな同期との繋がりも非常に大切です。これは同じ時期に選考を受けていれば、選考基準や面接の内容を共有できたり、企業分析を一緒に行ったりすることができるからです。
一人で、就職活動を進めるとなると心細いですが、同じ志を持つ仲間と出会うことができれば、励みとなりモチベーション維持にもつながります。
デメリット
最後に、インターンに参加するデメリットもお伝えしておきます。
インターンに参加するデメリットとは「時間が無駄になる可能性がある」ということです。しかし、これは自己分析や業界・企業分析ができていない状態で参加したり、自分の興味関心に関係なくインターンに参加した場合です。
何の知識もなく、自分が全く興味のない業界のインターンに参加しても眠くなり、結局何の学びもなく終わってしまう経験をしている学生を多く見てきました。そのため、インターンに参加する際は、自己分析を行った上で、自分が少しでも興味を持てる業界や企業のインターンに参加しましょう。
また、どうしても自己分析が進まない場合は、様々な業界の企業が参加する合同説明会に参加し、視野を広げ自分の感覚に合う業界を探すというのも1つの手段です。
ほかにも、時間を無駄にしてしまう可能性があるインターンも存在するので、その特徴については後ほど「注意が必要なインターンの特徴」で詳しく解説します。
就活に役立つインターンの選び方
ここまでの内容で、「インターンに参加したい!」と思った人もいるかと思います。しかし、実際に参加するインターンを決めるとなると、迷ってしまうものです。そこでここからは、インターンの選び方について解説していきます。
就職活動に役立つおすすめインターンの特徴
インターンを選ぶ際に最も重要なのは、「就職活動で役に立つか」ということです。
これまで述べてきたように、インターンは就職活動の練習や対策をするため参加するものです。そのため、ここからは、就職活動に役立つおすすめのインターンの特徴について解説します。
インターン参加に事前選考がある(事前選考の通過率が低い)
まず、1つ目の特徴は「事前選考があるか」です。
事前選考がないインターンは、手軽に参加できますが、就職活動の練習をしたいと思っているのであれば、事前選考があるインターンの参加をオススメします。
また事前選考の通過率が低いインターンの場合、参加者のレベルが高く、互いに高め合える仲間に出会える可能性が高まります。自分にはない視点を持っている学生や面白い考え方の学生にも出会えるので、刺激が多く自分の成長の機会にもなります。
インターン全体のプログラム内容が明確になっているもの
2つ目の特徴は「プログラム内容が明確になっているか」ということです。
就活情報サイトを見ていると、大抵の企業がインターン当日の大まかな流れや目的・目標を記載しています。しかし、中にはプログラム内容や目的・目標が抽象的で、結局何をするかわからないインターンも存在します。そういったインターンは、当日も曖昧な内容で何となく時間が過ぎていき、時間を無駄にしてしまう可能性が高いので注意しましょう。
また自己分析に自信がある状態の人が、内容が曖昧なインターンにエントリーし、実際に参加してみると自己分析を2時間かけて行うインターンだった場合、何の学びもなく時間を無駄にしています。このようなことが起こらないためにも、プログラム内容や目的・目標が明確なものを選ぶよう心掛けましょう。
内定に直結するもの
3つ目の特徴は「内定に直結するインターン」です。
就職活動における内定は、ゴールではなく安心できる要素の一つです。
1つも内定がない状態だと、「とにかくどこでもいいから内定が欲しい!」という気持ちが先行してしまい勝ちです。しかし、1つでも内定を獲得できていれば、「他が落ちても自分には就職先がある」と思うことができ、難易度の高い企業の選考に挑戦しやすくなります。
また、内定直結型インターンは「内定」に対して強い意識のある学生や、早くから就職活動に取り組み自信のある学生が参加していることが多いため、レベルの高い選考を経験することもできます。
自分よりも優れた学生と切磋琢磨することで、自分の足りないものに気づけたり、自分の成長を実感できることもあるので、積極的に参加しましょう。
注意が必要なインターンの特徴
ここまでは、おすすめインターンの特徴をお伝えしてきましたが、要注意なインターンもあります。要注意というのは、「時間の無駄になってしまう可能性が高い」ということです。就職活動の期間は長いようでとても短く、1日も無駄にすることできません。そこでここからは、注意が必要なインターンの特徴を解説します。
自分のスキルアップにつながらない
まず、1つ目の特徴は「自分のスキルアップにつながらない」インターンです。
自己分析を完璧にできる人が自己分析に関するインターンに参加することは時間の無駄です。ほかにも、全く興味のない業界のインターンや何となく友達が参加するから自分も参加するなど、「何のためにインターンに参加するか」が明確でないインターンは、スキルアップにつながりません。
そのため、インターンにエントリーする前にプログラム内容を確認し、自分が求めているスキルや知識が手に入れられる内容かを確認するようにしましょう。
プログラム内容が曖昧で何をするかわからないもの
2つ目は「プログラム内容が曖昧で何をするかわからないインターン」です。
プログラム内容が曖昧なものは、社内の雑用や何の経験にもならないようなことをさせられてしまう可能性もあるのでよく見極めてから参加しましょう。
口コミの評判が悪いもの
最後は「口コミの評判が悪いもの」です。
ブラック企業という言葉はよく聞くと思いますが、ブラックインターンというものもあります。そのようなインターンに出会う可能性は低いですが、無理な業務や過剰なノルマを与えるなど、パワハラまがいのことを行っているインターンも存在しています。
こういったインターンの情報を事前に知るためには、就活口コミサイトがおすすめです。就活口コミサイトとは、就活生がインターンや選考に参加した企業の評価や感想を投稿できるサイトで、生の体験談を見ることができます。学生が利用している就活口コミサイトは以下のようなものがあります。
- OpenWork
- みん就
- 就活会議
- カイシャの評判
インターンにエントリーする前に、一度就活口コミサイトでの評判を確認しておくと、安心してインターンに参加できます。
まとめ
ここまで、インターンが就職活動に与える影響や役立つインターンの選び方など、インターンに関する様々な情報を紹介してきました。
インターンは、「就職活動の練習場所」であり、参加することによって就職活動を有利に進めることができます。私自身も、インターンに参加する中で様々なことを学び、挫折も味わいながら就職活動を乗り越えました。
初めて参加するときは、緊張のあまりどうにかなってしまうのではないかと思いましたが、一度参加してしまえば慣れていき、気づけば周りの就活生に大きな差をつけることができていました。
また、1人で就職活動を進めていくことは非常に困難だということも知っておいてください。「自分のやっていることがあっているかわからない」「とにかく動いているけど前進している気がしない」など、不安や疑問で精神的に追い込まれてしまいます。インターンは自分の就職活動を推し進めてくれるものだと思って、積極的に参加しましょう!
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