インターンに大学1年生から参加するメリットは?
大学1年生ですと、学業やサークル活動、プライベートなど学生生活をまだまだ楽しもうと考えている時期だと思います。大学生時代は大学院などに行かない場合は4年間ですが、学生時代は社会人としての自分の目標やキャリア形成を考える時期でもあります。自分が本当にやりたいことや、目標に向けての計画を実現するシナリオを試すためなどに、大学1年生からインターンを活用する学生が増えています。
そこで今回は、大学1年生から参加するインターンに注目して、そのメリットから気を付けたい点、そしてインターンの種類まで詳しく解説します。
インターンに大学1年生から参加できる?
インターンというと、大学3年生になってから、就職活動の一環として始めればいいかなと考えている人も多いと思います。事実割合では大学3年生のインターンが最も多くなっています。しかしながら、大学1年生だからインターンに参加できないというわけではありません。
企業の中には大学1年生からのインターンを募集している企業があり、増加傾向にあります。インターンは就職活動の一環としてやるものという固定観念は古い考え方になりつつあるようです。
一方で、大学一年生の中には、企業に入ってアルバイトとして働いている人もいるのではないでしょうか。アルバイトとインターンに違いはあるのでしょうか。一般的にアルバイトは、誰にでもできる業務を低賃金でこなしてくれる労働力として考えられていることが多いはずです。
その点インターンは、企業が学生向けにプログラムを組んでいるケースが多く、企業側は単に安価な労働力というとらえ方はしていません。学生の将来的なキャリア形成の中で業務を経験してもらい、卒業後自社に務めることがあった場合は、入社後もギャップを感じることなく働いてもらいたいという目的で実施されます。
インターンに大学1年生から参加するメリットは?
インターンに大学1年生から参加するメリットには何があるのでしょうか。ここでは考えられるメリットを紹介していきましょう。
- 自分の将来について考える機会になります。大学3年生になれば誰しも自分の将来について考えだしますが、学生から社会人になって、「自分がどんな業種で何をしたいか」「どんなキャリアアップをしていきたいか」「ワークライフバランスはどうしたいのか」といった具体像を考えてもなかなかすぐには答えが出ません。大学1年生からインターンをはじめ、実際に自分で経験することで具体像が浮かんでくるのです。
- 余裕をもって本当に自分がやりたいことは何かを追求することができます。
- 興味がある企業や業界でインターンを行うことで、自分のイメージと現実のギャップを知ることができます。
- 具体的にどんな業界や職種が自分にむいているのか、インターネットや人からの話では判断できない自分の価値観に合わせて早期に考えていくことができます。
- 実際の職場ではどんな業務があるのかが早く分ります。
- まだまだ、大学1年生からインターンに参加している学生の数は少ないので、ライバルに先んじて経験をつむことができます。
- 大学3年生になって慌ててインターンに参加しても、限られた時間しかありません。その点1年生から参加すれば、多くの時間が持てます。
- 自分の目標に早く近づけます。
- 就職活動に向けてのスキルが早く身にきます。
- 大学1年生から積極的にインターンに参加したことが就職活動でアッピールできます。大学1年生からインターンに参加している人はまだ割合が低いので、就職活動の時に実行した経験としてアッピールすることができます。大学3年生からインターンを開始してもアッピールポイントにはならないでしょう。
- 社会人との人脈を早期に構築できます。
- 有給のインターンが増えているので、自分のスキルと経験を高めながらお金ももらうことができます。
インターンに大学1年生から参加するときに気を付けたい点は?
大学1年生からインターンに参加することには多くのメリットがありますが、一方で気を付けたい点もいくつかあります。ここでは、インターンに大学1年生から参加するときに気を付けたい点を紹介します。
インターンに大学1年生から参加するときに気を付けたい最も大きな点は、学業をおろそかにしないことです。学生の本分は何といっても学業です。インターンがいくら楽しくて自分の経験になったとしても、大学の授業に影響をおよぼすスケジュールで参加することは避けなければなりません。
有給のインターンが増えてきたからといって、アルバイト感覚でインターンに参加することはあまり関心はできません。インターンを自分の将来について考える機会ととらえ、目的をもってのぞみましょう。
ブラック企業について聞いたことがあるかもしれませんが、ブラックインターンも存在します。長時間労働を強要するインターンには注意が必要です。
インターンの種類
インターンとはそもそもどんなものなのでしょうか。ここでは、はじめにインターンの種類とそれぞれの内容について解説します。
インターンは大きく分けて長期インターンと短期インターンの2つに分けられます。さらに短期インターンの中には1日で実施する「1dayインターン」があります。
長期インターンとは?
長期インターンは3か月から数年間まで、長期間にわたって実施されるインターンを指します。長期インターンは学年を問わず募集されているケースが多いので、大学1年生から参加するインターンは長期インターンが多くなります。
長期インターンは3か月から数年間長期で実施されますので、企業にとっては優秀な人材であれば採用していきたいという考えがあります。長期インターンは実際に企業の職場に入り実務を行っていくことが多く、有給でインターンが実施されるケースが多くなります。
ベンチャー企業などは、長期インターンの学生を学生であっても業務の戦力として使っていくという方針をもっている企業も多く、業務を求め、それに応じた給料を支払うという考えが定着しています。
学生の立場で考えると有給インターンはありがたい話ですが、アルバイトとは異なりますので、学業を重視することと、インターン本来の目的を失わないようにしなければなりません。
長期インターンで有給のケースでは、企業によって給料は異なりますが、おおよそ時給換算で1000円~2000円が相場です。また、ベンチャー企業で実績を上げた場合、インターンの学生であっても数十万円のインセンティブが出るケースもあるようです。
長期インターンは、3か月から数年間長期でインターンを実施し、実務に携わることが多いため、社会人としてのビジネスマナーが身につき、インターンを経験する企業によって専門的なスキルと経験を積むことができます。また、職場のムードや人間関係を形成することができ、企業と学生のギャップが埋まれば就職につながる可能性が高くなります。
短期インターンとは?
短期インターンは、1日から1週間程度で実施され、長期インターンと比較すると短期で実施されるインターンを指します。短期インターンのうち1日で実施されるインターンは「1dayインターン」と呼ばれています。
短期インターンでは、セミナーや会社説明会に加えて職場見学などを実施するプログラムが組まれるケースが多いようです。
短期インターンは開催期間が短いため学生にとってはスケジュールが立てやすく、多くの企業のインターンに参加することが可能です。そのため、企業の比較や業界の印象を掴むために有効です。
1dayインターンとは?
1dayインターンとは短期インターンの中でも1日で実施するものを指します。企業にとっても数多く実施することができるため、多くの学生を参加させることができ、企業をアッピールするためにも有効であると考えられています。多くの学生に自社を見てもらい、雰囲気を感じてもらい、できるだけ企業と学生のギャップを埋めていきたいという考えがあります。
1dayインターンでは時間に制限があるため、プログラムは以下の3つの形式で実施されるケースが多くなっています。
セミナー
セミナーや講義形式でインターンを実施する場合は、基本的に話を聞くだけのスタイルになります。内容は、企業や業界についての話が多く、業界や企業研究に適しています。
ワークショップ
ワークショップ形式でインターンが実施される場合は、何人かのグループに分けられ決められたお題に対して、ワークショップを実施します。お題としては、新規事業のアイデアのようなテーマが一般的ですが、準備された材料で何かを共同で作るワークショップを採用している企業もあります。
セミナー形式は話を聞くだけでしたが、ワークショップは共同作業が実施されるので、参加することでより企業の雰囲気を感じることができるでしょう。また、インターン参加しているほかの学生とのコミュニケーションがとれることもよいところです。情報交換ができるかもしれないので積極的に接していくべきでしょう。
職場見学・仕事体験
研究所や工場、オフィスなどで職場見学や仕事体験を実施するインターンもあります。職場見学や仕事体験で業務の現場に接することでより会社の雰囲気を感じることができます。
大学1年生のインターンはどんな企業がいいか
大学1年生からインターンを始めることはメリットが多く是非チャレンジしてみたいという人も多いと思います。それでは大学1年生からインターンを始めるにはどんな企業がいいのでしょうか。
学生のスケジュールを考慮してくれる企業
大学一年生は、卒業までに時間があるとはいえ、日本の大学では修の講義や取得しなければならない単位が多いのが実態です。また、学業だけでなくサークル活動などプライベートの時間も充実させたいのが本音です。インターンを提案している企業の中には、学生のスケジュールを考慮してくれる企業がありますので、大学生としての自分の考え方に合った企業が最適でしょう。
学生インターンを継続的に募集している企業
学生インターンを継続的に募集している企業も大学1年生インターンに適しています。学生インターンを継続して募集している企業は、学生インターンのベストプラクティスを数多く蓄積しているはずです。
学生に対する研修や教育体制はもちろん、社会人と学生の違いも理解しているはずですから、学生特有の行動についても社員が違和感なく対応ができるはずです。学生にとっても社員にとってもストレスなくインターンが実施できる環境が整っている可能性が高いということです。
学生インターンが多い企業
社会人の中で一人だけしか学生がいない環境でインターンを実施するのはとても不安です。ましてや大学1年生のインターン参加であればなおさらです。自分以外の学生インターンがいる企業も大学一年生がインターンをする企業を選ぶ時のポイントになるでしょう。
学生インターンが多い企業は、学生間で仲間ができ、仲間意識で企業に対応することができます。大学とは違った友人が学生インターンを経験する中でできた例も多く聞かれます。
自分が興味のある分野の企業
大学1年生の中でも、社会人に劣らないスキルをもった学生もいます。自分のやりたいことや目指す目標がはっきりしている人は、自分が興味のある分野の企業にチャレンジすべきでしょう。
ベンチャー企業に中には、学生という枠組みでなく、人材としてインターンを導入している企業もあります。スキルと経験をいかんなく発揮できる企業も大学1年生のインターンに向いています。
インターンに参加するための準備は?
大学1年生からのインターンであっても、なにも準備することなくインターン参加を考えるのは避けた方がいいでしょう。そもそも、何のためにインターンに参加するのかを考えてみればおのずと準備の必要性に気付くはずです。またインターンに参加するための準備をすることで、自分の知識を増やすことにもつながります。それでは、インターンに参加するための基本的な準備を紹介しましょう
参加企業を調べる
インターンに参加する企業について事前に調べておくことは重要です。ほとんどの企業がインターネット上でホームページを開設し企業情報を公開しています。企業によっては複数のオウンドサイトや採用に特化したサイトを運用している企業もありますので、調べておきましょう。
事前に調べておいた内容と、実際に企業の中に入った時のギャップを感じることも重要です。これから企業や業界を選んでいく時の選別能力を高めることにもつながるでしょう。
インターンの参加プログラムを確認する
インターンの参加プログラムをよく確認することも重要です。プログラムの内容で自分が何を獲得していくかといった目標を明確にします。また、スケジュール、交通アクセスなども確認します。
自己紹介ができるようにしておく
インターンが開始されると必ず最初に自己紹介をする場面が発生します。自己紹介ができるように準備しておくことはとても重要であり、インターン以外の場面でも活用できるスキルです。また、最低限のビジネスマナーについても身につけておきましょう。
服装をチェックしておく
インターンでは企業から服装についての指定があるかもしれませんが、インターンシップの服装は一般的にスーツかビジネスカジュアルになります。
まとめ
大学1年生からのインターンはメリットが多く、活用していきたい取り組みです。インターンを有意義なものにするためには、参加することで何を得たいかといった目標を明確にすることでしょう。目標を持つことで、モチベーションを保つことにもつながります。インターン終了後は振り返りも大切です。インターンが気になっていた方は、ぜひインターンにチャレンジしてください。
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