「インターンのレポートって何を書けばいいの?作成のコツを知りたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
レポートを作成するには相手側がレポートを書かせる意図を知ることが大切で、評価を得るためには、作成のポイントやコツを把握することが重要です。
そこで今回はインターンのレポート作成ポイントをコツや注意点を踏まえながら解説します。
インターンのレポートが必要な場合がある
インターンに参加するとレポート提出が必要な場合がありますが、主にレポートの提出が必要になるのは以下の場合です。
- インターン参加企業から求められた時
- 大学から求められた時
レポートの評価を得るためには書かせる側の意図や目的を把握することが重要ですので、それぞれの意図や目的を理解していきましょう。
インターン参加企業から求められた時
インターンのレポートが必要な場合の多くは、インターン参加企業から提出を求められた時です。
企業は『自社PR』のためにインターンを実施しているため、インターン実施の効果を図りたいと考えています。
そのため、レポートを提出させることで参加者の志望度を確認し、インターンによる自社PRの有効性を確かめているのです。
また、企業は常に『満足できるインターン』を追求するために、改善点をレポートに書かれた参加者の生の意見を参考にして考えています。
つまり、企業がインターンのレポートを求める目的は、
- レポートを通して参加者の志望度確認
- レポートに書かれた意見から次回への改善点を見つける
という2点なので、しっかりと理解しておきましょう。
大学から求められた時
インターンのレポートを求めるのは企業だけではありません。
大学によって異なりますがキャリアセンターがレポートの提出を求める場合が多く、その目的は、
- インターン情報を学生の就職支援に活用
- 次年度以降に参加する後輩の情報として活用
という2点です。
参照:マイナビ新卒サポネット_2021年卒 マイナビ大学生 広報活動開始前の活動調査
学生のインターン参加割合と参加社数は年々増加していますが、大学側もインターン情報を把握することで学生の就職支援に役立てようとしています。
また、大学がインターン先を紹介した場合は、次年度以降に参加する後輩の貴重な情報としてレポートを提出させていると理解しましょう。
インターンレポートを作成する際のポイント
インターンのレポートを作成するにあたっては、読み手が読みやすい構成になっていることが重要です。
読みやすいインターンレポートの構成は次のポイントと流れになります。
ポイントを正しく理解した上でレポートを作成し、読み手に良い印象を与えるようにしましょう。
参加理由を述べる
インターンのレポートを書く時は、まず初めにインターンに参加した理由を簡潔に書くようにしましょう。
参加理由を書く際のポイントは次の2点です。
- 参加理由を応募時に書いた志望動機と矛盾がないように書く
- 「数ある企業の中からなぜその企業なのか」「何を大切にして選択したのか」という視点で書く
特に、志望動機の内容とレポートの内容が一致していれば、読み手への納得感や説得力が増します。
多少表現が違うことは問題ありませんが、間違っても志望動機と矛盾した内容を書かないように注意をしましょう。
矛盾した内容では一気に印象を悪くする可能性があるので要注意です。
インターンの概要をまとめる
次にレポートのコアとなるインターンの概要をまとめる必要があります。
レポートは提出先に関わらず誰が見ても、何をしたかを把握できるための概要をまとめることは必要です。
概要をまとめる際のポイントは次の2点です。
- 実施したプログラム内容を具体的書く
- 各プログラムの狙いや位置付けを書く
このポイントを押さえて書くことで誰が見ても分かりやすいレポートになります。
反対に概要部分で具体性が出せないとレポート全体の内容が薄いものとなるため、具体的なエピソードを入れて書くようにしてください。
大学に提出する場合のレポートであれば、後輩への参考情報としてインターンの「良くなかった点」を書いておくとよいでしょう。
インターンでの学びを書く
具体的な概要をまとめた後はインターンに参加したことで得られた学びを書くようにしましょう。
「学んだこと」「得られた知識」などインターン参加前後で成長を実感したことについて書くことで読み手に良い印象を与えることができます。
学びを書く際のポイントは次の点です。
- 抽象的ではなく、具体的に学んだことを書く
例えば、「~~について勉強になった」と、感想を述べるのではなく、「勉強になった点」「なぜ勉強になったのか」と具体性を持たせることが大切です。
企業側・大学側ともにインターンのレポートの中で、「何を学んだか」という点を一番重要なポイントと考えているので、学びに繋がったと感じた理由をしっかりと把握してレポートに書くうにしましょう。
今後どのように活かすか
最後は、インターンの経験を今後どのように活かすのかという展望を述べてレポートを締めるようにしましょう。
インターンで得た学びや経験をその場限りにするのではなく、その後の学校生活や就職活動、さらには社会人になった際に活かすことが大切です。
今後の展望を描く際のポイントは次の2点です。
- 単に「インターン経験を今後に活かしたい」と終えない
- 具体的な場面を想像し、どのように行動していきたいのかを伝える
学んだことを今後の生活で活かしていく姿勢は「主体性を持ってインターンに参加し、成長した」という印象を与えることができます。
短期間のインターンであっても、得た学びから成長に繋げる姿勢は高評価を与えますので、忘れず述べるようにしましょう。
レポートを作成する際のコツ
インターンレポートのポイントを理解したところで、次は作成するコツを解説していきます。
良いレポートを作成するためには、レポートの書き方以外にもインターンに参加している時から次の点を意識しておく必要ががあります。
- インターン中にメモを取る
- 簡潔にまとめる
- インターンに参加する目的を明確にしておく
それでは具体的に解説していきましょう。
インターン中にメモを取る
良いレポートを作成するにあたっては、インターン参加中にメモを取ることが大切です。
いざレポートを書こうとしてもインターン期間中の細かな出来事まで、なかなか思い出せないということはよくあります。
こうした事態を防ぐためにも、インターン中は「その日実施したこと」「取り組んだ目的」「学んだこと」など細かなことを日々記録を残しておくことが有効的です。
そのため、インターンに参加した際はメモ帳を携行し、いつでもメモを取れるようにしておきましょう。
- 「実施したこと」や「取り組んだ目的」→レポート作成時の概要作成に役立つ
- 「学んだこと」→レポート作成時の学びについて役立つ(+選考応募時の志望動機作成に役立つ)
慣れない環境でインターンを行う際は思った以上に頭が混乱していることもあるので、プログラムを時系列で記録しておくとレポート作成時に役立つことでしょう。
簡潔にまとめる
インターンで経験した全ての内容を網羅的に書くとボリュームが多くなり伝えたいことがぼやけます。
そのためレポートを作成する際は簡潔にまとめることが大事なコツです。
特にあれこれ情報を詰め込み過ぎるとレポートが冗長になってしまうので、「レポートを書く際のポイント」で述べたことに関係しない情報は省かなければなりません。
できるだけ、インターンの内容や学びや今後の展望に焦点をあてて、具体的かつ簡潔に書くようにしましょう。
インターンに参加する目的を明確にしておく
インターンに参加するにあたっては必ず「インターンに参加する目的」を明確にしておきましょう。
目的を明確にしておくことによって、参加中の学びの質や実施したことに対する捉え方も大きく変わります。
「インターンに参加した方が就職に有利だから」「周りが参加しているから」という理由だけで参加してしまうと、いざレポートを書こうとしても内容の薄いものしか書くことができません。
インターンに参加するにあたっては、次の2点を明確にして参加するようにしておきましょう。
- インターンに参加してその企業で学びたいこと
- インターンを通じてどんな知識を身に付けたいか
インターンの参加目的を明確にすることで、インターン期間中のインプットの質も向上し、レポートを作成する際のアウトプットも良いものが書けるようになります。
レポート作成時の注意点
最後にレポートを書く際の注意点を解説していきます。
評価されるレポートを書くにあたってはポイントやコツを押さえておくことは重要です。
しかし、より完成度の高いレポートを作成させるためには次の点に注意して作成しましょう。
- 感想文にならないこと
- インターン内容を網羅するだけはNG
- ネガティブなことは書かない
それでは詳しく解説していきましょう。
感想文にならないこと
レポートを作成時の注意点の1つ目は、感想文にならないようにすることです。
インターンのレポートを書く際に「~~が有意義だった」「〇〇を学ぶことができた」というように、ただの「感想」を述べてしまう人が多くいます。
しかし、レポートは感想文ではなく「報告書」ですので、感想だけでなく具体的に「学んだことは何か」、「どういった経験を通してそう感じたのか」を書くようにしましょう。
レポート作成において具体的に何を学んだのかという点は重要な部分なので、この点をいかに充実させられるかが最も重要です。
レポートを作成する時には決して感想文にならないように注意しましょう。
インターン内容を網羅するだけはNG
レポートを作成時の注意点の2つ目は、インターン内容をただ網羅するだけのレポートにしないようにすることです。
インターンで経験した内容を時系列にまとめるだけのレポートを書く人がいますが、これはNGです。
もちろん、レポート内のインターン概要を書く際は実際に行った客観的な事実を書く必要はあります。
しかし、実施した内容だけを網羅したレポートはオリジナリティの全くない文章になるので、絶対に避けるべきです。
レポートを書く際は客観的事実に加えて次の点を意識しながら書くと良いでしょう。
- インターン中に考えて行動したことは何か
- インターン中に感じたことは何か
- インターン中に得たことは何か
客観的事実に加えて、上記のような主観的な事柄も書くと良いレポートになります。
ネガティブなことは書かない
レポートを作成時の注意点の3つ目は、レポートにはネガティブなことは書かないようにするという点です。
企業側は「参加者の志望度確認」と「次回への改善点を見つける」ことを目的にレポートを使用しますが、次回への改善点を教えるために参加者側がストレートに悪かった点や改善点を述べるのはおすすめできません。
改善点はレポートに書かれた意見から企業側が考えるものであって、改善してほしいことがあったとしても参加者側から言うべきことではありませんし、ネガティブなことをレポートに書いてしまうと悪い印象を与えてしまう可能性があります。
レポートを作成する際はネガティブな表現をするのではなく、ポジティブな意見や感想を書くようにしましょう。
インターンレポートはポイントを踏まえて作成しよう
いかがでしたでしょうか。
今回はインターンに参加後に提出を求められるレポートについて作成のポイントやコツ、そして注意点について解説してきました。
評価されるレポートを作成するためには今回紹介した書かせる側の意図や目的を把握した上で作成することが有効的です。
そのため、今回紹介したように企業側・大学側の意図を理解し、レポート作成時の注意点を押さえつつレポートを作成することができれば評価を得ることができるでしょう。
インターンのレポートの作成方法やポイントに悩んでいる人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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