大学3年生になると、「インターンに参加しないと…」という気持ちは出てくるものの、何から始めればいいかわからないことだらけだったりしますよね。
そこで今回は、インターンの申し込み方法や出遅れないために準備しておくべきことを紹介していきたいと思います。まずは本記事を参考にして、第1歩を踏み出してみましょう。
インターンとは?
就職活動の一環ということは何となく知っていると思いますが、インターンの内容や参加するメリットはどういったところにあるのでしょうか?
ここからは、インターンの内容や参加時期、参加するメリットについて解説していきます。
1.意味
インターンとは、「就業体験を通じて、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができる制度のこと」を指します。
しかし現在では、数時間のものから数カ月にわたるものまで様々なものがインターンと呼ばれており、就職活動の入り口という認識を持っておくべきです。
2.内容
インターンの内容については、期間によってかなり変わってきます。期間は主に3つに分けることができ、それぞれの内容は以下の通りです。
- 1~3時間のインターン
- 1~3日間の短期インターン
- 1ヶ月~1年の長期インターン
まず1つ目は、最も期間が短い「1~3時間のインターン」です。
企業説明が主な内容となりますが、学生にメリットのある自己分析講座やグループディスカッション講座、SPI模擬テストなどを行っている場合が多くあります。
2つ目は「1~3日間の短期インターン」です。
いわゆる「1dayインターン」や「3dayインターン」と呼ばれているインターンです。内容については様々ですが、主に複数人でグループを組んで企業側が用意したコンテンツに取り組みます。コンテンツは疑似的に業界や企業理解、職種理解ができる内容となっているものが多いです。
最後は「1カ月~1年間の長期インターン」です。
これが、インターンの元来の意味に最も近いもので、実際の業務や社員の方の業務の補佐を行います。学生時代に社会人の中に混ざり仕事をするという貴重な経験ができます。
3.参加するメリット
インターンに参加するメリットはたくさんありますが、最も大きなメリットは「選考の入り口になる」ことです。
昨今行われているインターンは就業体験という名目のですが、実はここから選考が始まっています。インターンで優秀だった学生には、後日連絡がいき特別ルートの選考に案内されたり、早期選考の案内がされたりしているのです。
逆に言えばインターンに参加していない場合、はじめから本格的な選考に挑まなくてはなりません。
インターンは選考の場として認識し、対策などをする必要はありますが、練習場所としても最適です。そのため、インターンに参加し会場の空気感やグループディスカッション、面接などに慣れておくと、インターン後の選考を有利に進めることができます。
4.参加する時期
インターンは、月ごとに開催している企業数や参加する学生数の変動はあるものの、1年中どこかの企業が開催しています。
早く始めるほど多くのことを学ぶことができ、最終的に自分の納得できる就職活動を行えるため3年生の春からの参加が断然おすすめです。
さらに夏休みから就職活動を始める多くの学生に圧倒的な差をつけることができるので、インターンの後の選考にかなり有利な状態で挑むことができます。
インターンの申し込み方法は?
ここからが今回の本題であるインターンの申し込み方法についてです。就職活動は自分自身で有益な情報を収集しなければいけないので、インターンの申し込みについても少しでも多くの手段を持っておくと有効です。そこで今回は、インターンの申し込み方法について5つ紹介していきます。
- 就職活動情報サイト
- 企業ホームページ
- キャリアセンター
- 教授・大学からの案内
- 各企業のマイページ
就職活動を始めたばかりの頃は就職活動情報サイトでの情報収集が無難です。また、就職活動を進めていくと、就職活動情報サイトだけでは情報が足りないことに気づき自然と色々な手段を使うことになるので、まずは就職活動を始めることが重要です。
1.就職活動情報サイト
最もスタンダードで、多くの学生が使っている申し込み方法が「就職活動情報サイト」です。
就職活動情報サイトとは、新入社員を募集している企業の情報を発信しているサイトで、そんな就職活動情報サイトを利用してインターンに申し込むメリットは主に3つです。
- たくさんの企業と出会える
- インターンの情報管理が手軽にできる
- オープンESを使用できる
まず1つ目のメリットは「たくさんの企業と出会える」ということです。
就職活動情報サイトには、ほかの申し込み方法と比べて、圧倒的な数の企業の採用情報が集まっています。また、業界や職種、勤務地、年収などで絞り込み検索ができるので自分が理想とする条件の企業と出会いやすいのです。
2つ目のメリットは「インターンの情報管理が手軽にできる」ことです。
サイトにもよりますが、そのサイトから申し込んだインターンの情報を一括管理することができます。インターンの日時や場所はもちろん、持ち物や事前課題などもサイト内で管理できるので、自分自身で管理する手間が省けます。
そして、最後のメリットが「『リクナビ』であれば『オープンES』を使える」とうことです。
これはかなり限定的ですが、リクルートが運営している「リクナビ」という就職活動情報サイトを使うメリットです。インターンに申し込む際には、経歴や自己PR、志望動機などを記載したエントリーシート(ES)をほぼ100%の確率で提出することになります。
通常であれば、1社ごとにこのエントリーシートを記入する必要がありますが、リクナビに情報を掲載している約4000社では、「オープンES」を提出することができます。これは、あらかじめ登録しておけるエントリーシートで、企業ごとに若干の修正は必要ですが、一から書くことと比べればかなりの時間の削減になります。
2.企業ホームページ
就職活動情報サイトで見つけられなかった企業のインターンに申し込む方法として最適なのが、「企業ホームページを確認すること」です。
先ほど紹介した就職活動情報サイトは、サイトを運営している会社に企業がお金を払って情報を掲載するという仕組みになっています。
そのため、採用活動に予算を割けない企業であれば就活情報サイトには情報を掲載せず、自社のホームページで独自にインターンの募集を行っている場合があります。
また企業ホームページの採用ページには、就職活動情報サイト以上に豊富な情報が掲載されていることが多々あります。気になる企業を見つけた際は、その企業のホームページでしっかりと情報収集をするようにしましょう。
3.大学のキャリアセンター
各大学にはキャリアセンターというものがあり、ここからもインターンの申し込むことができます。そもそもキャリアセンターとは「学生の就職活動を支援するために大学に設置された機関」で、その大学に所属している学生であれば誰でも無料で活用することができます。
キャリアセンターには様々な企業から求人情報・インターンの情報が寄せられています。この情報の中から自分自身が気になったインターンに申し込むことができるのです。
またキャリアセンターでは、大学の卒業生であるOB・OGの連絡先を教えてもらうことができます。そのため、自分が興味を持った企業があれば、そこで働いているOB・OGの方に実際に働いてみた感想などを聞くことができます。インターンへの参加に不安を感じている場合は、まずOB・OG訪問で先輩の話を聞かせてもらうというのも1つの選択肢かもしれません。
4.教授・大学からの案内
これは大学によりますが、「教授・大学からの案内」というのも1つの方法です。これは授業の一環として大学が行っているもので、インターンに参加することによって単位認定されるというシステムです。就職活動と同時に単位も取得できるので、忙しい就活生にとってはとてもうれしいシステムです。
しかし単位認定については、とにかくインターンに参加すればいいというわけではなく、各大学で細かな認定条件があるので、インターン応募前に必ず確認するようにしましょう。
5.インターン参加後であれば、マイページから別のインターンの案内がある!
これはすべての企業が行っているわけではありませんし、一度インターンに参加した企業に限るものです。
しかし、インターンの情報をいち早く得ることができるので、志望度の高い企業であれば、非常におすすめの申し込み方法です。このマイページというのは、その企業での選考状況の管理ができたり、新たなインターンの案内・申し込みができるサイトのことです。
また、この方法で同じ企業のインターンに複数回参加することには大きなメリットがあります。そのメリットとは、志望度が高い企業に対して有効なもので、「志望度が高いことをアピールできる」というものです。
企業側も学生が複数の企業のインターンに参加し、選考を受けていることは把握しています。そのため、自社が内定を出したとしても自社よりも志望度が高い企業から内定が出てしまえば、学生は入社してくれなくなります。そうなると、いくら優秀であっても自社への志望度が低い学生よりも、ある程度採用基準を満たしていて、自社への志望度が高い学生の方が良いと判断してくれる可能性があるのです。
実際にどれほど効果があるかわかりませんが、志望度が高い、もしくは第一志望であれば、少しでも内定を勝ち取るための確率を上げるために最善を尽くしましょう。そのためにも、マイページを使い一早くインターンに申し込むようにしましょう。
インターンに参加するための準備ってなにが必要?
インターンの申し込みが完了したらホッと一息つきたいところかもしれませんが、当日まで何の準備もしないまま過ごしていてはいけません。ここからはインターンに参加するために必要な準備について解説していきます。
1.企業理解
はじめに取り掛かるのは「企業理解」です。
せっかくインターンに参加する機会を手に入れたのに、何も知らない状態で参加することは非常にもったいないですし、企業に対して失礼です。最低限、企業理念や事業内容、サービス内容などはノートに書いておくか、頭に入れておくようにしましょう。
また、インターンに「参加するメリット」で触れたようにインターンは「選考への入り口」です。大抵のインターンの最後に設けられている質疑応答の時間に質問ができるように準備しておきましょう。質問ができるということは「しっかりと勉強をしてきている」ことをアピールすることができるので、質問をしない学生と比べると非常に好印象です。
ただ、ホームページを見ればわかるようなことや、全く関係のない質問はあまり印象が良くないので、気をつけましょう。
2.プログラム内容の把握
これも企業理解と同様に、インターンという機会を次の選考につなげるために行う必要があります。
インターン当日に何をするのかということを把握しておくことで、「自分自身を企業側にどのようにアピールするか」などを考えた上でインターンに挑むことができます。
例えばグループディスカッションがあるインターンであれば、「まず席に着いたら笑顔であいさつしよう」とか「着席したらグループの雰囲気を作るために雑談を振ってみよう」「雑談のテーマは○○にしよう」などを考えておくことができます。
こういったことはインターンの数を重ねていけば徐々にわかってくることなのですが、毎回いろいろなチャレンジをして自分にとってベストなアピール方法を模索するようにしましょう。
3.履歴書・エントリーシート
履歴書・エントリーシートはインターンの申し込み前に必要な場合が多いのですが、申し込み後や当日に提出するということもあります。今回は多くの人が苦手意識を持っている自己PRと志望動機の書き方について簡単に解説していきます。
①自己PR
自己PRは「自分の強み」→「強みを発揮したエピソード」→「その強みをどう活かせるか」の3段階で書きましょう。
となると「自分の強みは何だ?」と考えてしまうかもしれませんが、まずは「この企業が求める人物像はどのようなものか」を考えてみましょう。
結局、自分の強みをうまくアピールできたところで、企業の求める人物像に合わなければ、企業へのアピールにはなりません。企業が求める人物像がある程度明確になれば、そこに当てはまるような自分自身の強み・それに関するエピソードはないかを考えましょう。
しかし、嘘をついたり事実を捻じ曲げたりすることは絶対にやってはいけません。このエントリーシートは今後の面接でも使われるので、深堀されてボロが出てしまうことが目に見えています。無理のない程度に、企業が求める人物像に繋がる自己PRを書くようにしましょう。
②志望動機
志望動機については、「企業の独自性」を見つけるところから始まります。「どこの企業でも当てはまりそう」「その志望動機だったらうちじゃなくても良くない?」と思われてしまうと、一生懸命書いた志望動機も全く意味を成しません。
逆に言えば「この企業にしかないもの」「この企業にしかない考え方」を見つけ、そこに自分が魅かれる理由さえ上手く説明できれば、相手にしっかりと響く志望動機になるのです。
4.事前課題
事前課題がある場合あまりないのですが、必ず取り組んでおきましょう。「やっていませんでした」ということは、まず就職活動においては論外です。
その場では、社員の方も「忙しかったのなら仕方ないね」と言ってくださるかもしれませんが、印象は最悪です。「私は社会人としての最低限のルールも守ることができず、期日内にタスクをこなせない人間です。」と高らかに宣言しているようなものなのです。
また1~3日間のインターンであれば、事前課題を使ってグループでプロジェクトに取り組む場合もあるので、初日からグループのメンバーに迷惑をかけることとなります。
こういったことが起こらないよう、インターンに申し込んだ後は事前課題の有無を確認し、課題がある場合はいつ課題をするのか予定を立てるようにしましょう。
まとめ
インターンの申し込み方法については、複数の方法があるがゆえに何を使うか迷ってしまうこともあると思います。しかし、むやみやたらに使用するのではなく「今の自分には何が必要か」を考えた上で、それを得るために最適な手段を選ぶように心掛けてください。
とはいっても、何事も失敗して成長するものです。就職活動中にたくさん失敗しても「この経験は社会人になっていかせるんだ」と思って色々なことに挑戦してみてください。きっと就職活動を通して、想像もしていなかった自分自身の可能性に気づくことができ、大きな成長を遂げることができます。
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