インターンシップに大学2年生から参加するメリットは?
本記事で学べること
●大学2年生でインターンシップに参加するメリット
●大学2年生でインターンシップに参加するデメリット
●大学2年生が考えるべきインターンシップについて
インターンシップとは
インターンシップとは、一般的に「職業体験」の一種と考えられています。就職を検討している学生が、一定期間企業の提供するプログラムに参加し、その企業における業務体験や職業理解のための講座・ワークショップなどを受けることをいいます。
企業にとっては、単なる会社説明会よりも自社のことを深く知ってもらう機会になるとともに、就職選考前に実際のオフィスの雰囲気や業務の流れを体験してもらうことで、入社後のミスマッチを防ぐというメリットがあります。
一方学生にとっても、「社会に出る」という漠然としたイメージが具体的になり、自分がどのような社会人になりたいのかを考える貴重な機会となります。
一口にインターンシップと言っても、その内容や目的は企業によって大きく異なることもあります。ある企業のインターンシップでは座学が中心で企業説明会とよく似た雰囲気だった、という声が聞かれますが、別の企業では社員と同様に業務を任され、バリバリ働いた、という人もいます。
インターンシップを実施する企業の目的やそのインターンシップで何が経験できるのかをしっかりと理解した上で、自分の参加目的に叶う内容のインターンシップを選ぶことがとても大切です。
参考記事:インターンシップとは?
インターンシップの種類
インターンシップは企業によってその内容は様々ですが、大きく実施期間によって種類分けすることができます。
1つめは「短期インターンシップ」と呼ばれるもので、数日から長くても数週間の単位で行われます。その多くは企業の説明やワークショップ、研修のような内容で、実業務をしっかりと任される、ということはあまりないようです。(企業によっては体験的に数時間あるいは1日程度業務を実施できることもあります)
2つ目は「長期インターンシップ」と呼ばれるもので、一般的には1ヶ月以上、長いものでは年単位で参加するものもあります。長期インターンでは最初に短期インターンで行われるような説明や研修があることもありますが、基本的にはその企業に所属し、社員に準ずる立場で働くことになります。つまり、実際のその企業の業務の一部を任され、遂行することになります。責任重大ですが、より実際に近い体験をすることができるプログラムでもあります。
大学2年生でインターンシップに参加する場合、就職活動まで時間があるため、「長期インターンシップ」を選択するケースが多くあります。
インターンシップに参加するメリット
そもそも、就職活動においてインターンシップに参加するメリットはどのようなところにあるのでしょうか。まずは、参加の時期に関わらず、インターンシップへの参加そのものに期待できるメリットを紹介します。
社会人としてのスキルを身につけることができる
インターンシップでは、実業務において必要なスキルやビジネスマナーなど、社会人として身につけておきたいスキルを知ることができます。特に長期インターンの場合、企業の一員として働くことになりますから、求められるものも多くなりますが、その分得られるものも大きくなります。
企業によってはインターン生に対してビジネスマナーの研修を行ってくれたり、基本的なスキルを身につけられるようサポートを用意してくれていることもあります。
また、体験だけでなく実業務を任されて遂行することで、社会人としての考え方を身につけることもできます。業務内容を理解し、タスクを組み立てて実行していくことは、大学の課題をこなすこととは全く異なる考え方やコツが必要となります。業務を通して働くための考え方を身につけたり、先輩社員に相談することでコツを教えてもらったりと、インターンでしか得ることのできない経験をすることも可能です。
「働く」イメージを具体的にできる
インターンシップでは一般的な企業説明会やアルバイトとは異なり、実際にその企業のオフィスで、ビジネスの一部を担う業務を体験することがほとんどです。そのため、リアルな現場を体験することができます。これは、どんな説明を受けるよりも、どんな資料を読むよりも効果的に働くイメージを具体化する助けになります。
インターンシップに参加することで、これまで漠然としか抱いていなかった「働く」あるいは「社会人になる」というイメージを、より具体的に思い描くことができるようになるでしょう。
人脈ができる
他の場ではつながることのできない人材とつながりを持つことができるのも、インターンシップならではのメリットのひとつです。
多くの場合、インターンシップ先は興味・関心のある業界から選ぶことになるでしょう。そのため、インターンシップ先企業の社員は、その後就職活動で訪れることになる業界の先輩社員ということになります。インターンシップを通してつながりを作ることができれば、就職活動において、あるいは就職後にも、同業界の先輩として様々なアドバイスをもらえるなど、その人脈は強い味方となってくれるでしょう。
インターンシップ先の企業規模や風土によっては、経営者や社長とコミュニケーションをとる機会を与えられることもあるかもしれません。経営や起業に関するマインドについて触れるのも、他の経験では得られない大変貴重なメリットと言えます。
就職活動においてアピールポイントになる
インターンシップに参加することは、時間的あるいは精神的な負担をかけるという側面もあります。自分の時間を使って就業体験を行ったということは、働くということ、社会に出るということをそれだけ真剣に考えているという表れでもあります。あるいは、就職活動にそれだけ真摯に向き合っているということもできます。
いずれにしても、インターンシップに積極的に参加したという経験は、流されて就職活動をしているのではなく、自分の未来を主体的にひらこうとしている姿勢として、就職活動においても評価につながる可能性があります。
面接などでアピールする際には、インターンシップに参加した目的や目標、インターンシップを通してどのような成長があったかをアピールできるとより効果的です。
●社会人として必要なスキルを身につけることができる
●働くイメージが具体的になる
●人脈ができる
●就活時のアピールポイントになる
大学2年生でインターンシップに参加するメリット
インターンシップの参加にはさまざまなメリットがあることを紹介しました。インターンシップに参加すること自体はそれだけメリットの大きな行動なのですが、早めに参加することで、これらのメリットを最大化することができたり、より多くのメリットを享受することが可能となるのです。
次に、大学2年生のうちからインターンシップに参加することで期待できるメリットを紹介します。
インターンシップの活動に集中できる
大学3年生といえば、就職活動を本格的に開始する時期でもあります。そのため、インターンシップを就職活動の一環と捉え3年生から始めると、その他の就職活動や学生活動とバッティングし、多くのことを並行して考えなければいけなくなってしまう可能性があります。
インターンシップに参加して社会の一員として働くことは、想像以上に大変なこともあります。責任やプレッシャーを感じることもあるでしょう。これらの負担を負いながら、同時進行で会社説明会に参加したり自己分析をしたり、といった活動を行っていると、負担が大きくなりすぎることもあります。
一方2年生の間にインターンシップを始めておけば、これらの負担はぐっと少なくなります。学業はもちろん両立すべき対象として残りますが、2年目に入り自分なりのスタイルやリズムもできてきているため、就職活動との並行よりはスムーズに両立できるはずです。
インターンシップはいわゆる「お客様扱い」とは違い、自分で主体的に取り組んでいく姿勢が求められます。慣れない就職活動との並行で注意力散漫になってしまうよりも、インターンシップに集中できる2年生のうちに取り組んでおくことで、より多くの学びを得ることができるでしょう。
早い段階で業界のイメージを掴める
資料や外からの情報をもとに行う業界研究とは異なり、インターンシップでは実際に現場に入って仕事をするため、業務や業界のより具体的なイメージを持つことにつながります。インターンシップで現実を見ることでより志望を強くすることもあれば、逆に「自分とは合わないかも」と気づくこともあります。
いずれの場合においても、早めに気づくことはメリットしかありません。
2年生のうちに志望する業界が固まれば、あとはその業界を目指してさらに深い企業研究や選考対策を行うことができます。また、自分の適性と業界の風土が合わないと感じた場合でも、早めに気づくことで別の選択肢を模索する時間を十分に取ることができます。
もしもこれが3年生でのインターンシップであれば、選考が始まるまでにそれほど時間を取れないケースも少なくありません。実は合わないかもしれないと感じたにも関わらず、流れを変えることができずそのまま就職活動を続けてしまうのは悲劇です。
実際の就職活動、あるいは就職までにたっぷりと時間がある間に経験しておくことで、重要な選択を誤らずに進むことができます。
ステップアップや弱点克服にかける時間がある
インターンシップでの経験を通し、自分の弱点や足りない点に気づくことがあります。あるいは、特技と考えていたスキルをさらに伸ばしたいと感じることもあります。
2年生のうちにその気づきを得ることができれば、弱点克服、あるいは長所を伸ばすための時間は十分にあります。本格的な就職活動が始まるまでに勉強を始めれば、ステップアップに集中して取り組むことができますし、資格取得など客観的な評価を受けることもできるでしょう。本当に必要と感じれば、1年間休学して短期留学するといった選択肢を取ることも十分に可能です。
インターンシップを行うのが就職活動の直前になってしまうと、せっかくの気付きも就職活動開始までに実を結ぶことは難しいかもしれません。資格取得の必要性に気づいたとしても、出願が間に合わない、あるいは結果がES提出より前に出ない、といった可能性すらあります。
大学2年生といえば、まだまだこれからたくさんの時間を自分の成長のために使える時期です。そのような時期にインターンシップを経験し、社会人として自分に必要なものを理解することは、その後の人生において大変大きな糧となります。
就職活動における縦・横のつながりができる
インターンシップの魅力のひとつに、人脈ができる、というポイントがありました。これは、2年生のうちに手に入れることでより強い武器となります。
インターンシップで得ることのできるつながりは、企業の社員だけではありません。一緒にインターンシップに参加する同期生の存在も、強い味方となります。
特に2年生で参加する場合、同期生は1学年上の3年生であることがほとんどです。当然、彼らは1年先に就職活動を経験し、社会へ出ていきます。同期生として強い繋がりを作っておくことで、彼らから就職活動に関する情報を得たり、アドバイスをもらったりすることができます。先輩後輩の関係ではなく、同期生としての関係だからこそ得られる情報もあるでしょう。それも、早めにインターンシップに参加するからこそ期待できるメリットのひとつです。
複数回インターンシップに参加できる
なんといっても大きなメリットは、複数回インターンシップに参加できる、という点です。3年生でインターンシップを行う場合、就職活動が本格化する間に参加できるインターンシップの機会は大きく限られます。長期インターンシップでしっかりと経験を積もうと思えば、そのチャンスはほぼ1回に限られるでしょう。
その点、2年生のうちに1回経験することができれば、3年生で再度インターンシップをするチャンスがあります。上手にスケジュールを組めば、3回・4回と経験することも可能かもしれません。
インターンシップの回数が増えるということは、それだけ多くの企業での経験を積むことができるということです。同時に、多くの企業の現場を経験し、空気を知ることができるということでもあります。
企業の雰囲気や風土、求められるものはそれぞれの企業によって異なります。同じ業界でも、会社が違えば別世界、ということもあります。
一社でも多くの現場を知っているということは、自分が希望する働き方を具体的にイメージする助けになりますし、企業選びで失敗する可能性もぐっと減ります。また、様々な現場で求められる働きをすることにより、幅広い知識やスキルを身につけることにもつながります。
早いうちからインターンシップに取り組むメリットとして、インターンシップの機会が増えることは大変大きなものと言えます。
大学2年生でインターンシップに参加する際の注意点
これだけメリットの大きい、2年生から取り組むインターンシップですが、実際にインターンシップに参加する際には注意しておきたいポイントもあります。
意識していなかったために後から後悔するようなことがないよう、ぜひチェックしておいてください。
学業との両立を意識する
インターンシップを行う上で最も大切なポイントは、学業との両立です。インターンシップに熱中するあまり、学生の本分である学業が疎かになってしまっては本末転倒ですし、就職活動においても大きなマイナスとなります。
また、大学2年生といえば授業内容が専門化してくる時期でもありますし、サークル活動や部活動においても重要なポジションを担う学年でもあります。これらの学生としての活動にも大きな支障が出ないよう、スケジュール管理をしっかりと行うことが大切です。
インターンシップに参加する目的を明確化する
インターンシップは、参加してさえいれば自然に成長できる場というわけではありません。むしろ、何も考えずにその場にいると、次から次へと渡される業務を流作業的に「こなす」だけで、結局何のために参加したんだかよくわからなかった、という結果になりかねません。
インターンシップに参加する際には、自分が何を期待して、あるいは目標として参加するのかをあらかじめ具体的にイメージしておくことが大切です。
例えば、次のような目的が考えられるでしょう。
- スキルアップのため
- 自分の社会人としての適性を見極めるため
- 企業の雰囲気を知るため
- 自分に合った業種・職種を知るため
- 人脈作りのため
周りと比べて落ち込まない
大学2年生でインターンシップに参加すると、周りの同期生は3年生など、学年が上であることがほとんどです。当然ですが、彼らは学業においても就職活動においても既に1年間長く取り組んでいます。
そのため、専門分野についてより深い知識やスキルを持っていたり、業界研究や企業研究が進んでいたりするかもしれません。インターンシップでの活動中、そのような差を感じ、自分に自信がなくなってしまう人もいるようです。
しかし、そんなことは当然のことなのです。2年生で参加しているインターン生は、これから1年かけてさらに学びを深めていく段階にあるのです。インターンシップのタイミングで同じラインに立とうとする必要は全くありません。
むしろ、先に進んでいる人と「同期生」としてつながることができたことをチャンスと捉えるべきです。これから先の1年間の学びを最大化できるよう、アドバイスや助言を求めるなど、そのチャンスを生かしていくことが大切です。
就職活動は早めの動き出しが肝心
インターンシップの基本から、大学2年生がインターンシップに参加するメリット・注意点までご説明して頂きありがとうございます。
お金を稼ぐためだけに目的のないアルバイトを行うのであれば、長期インターンシップに参加した方がいいかなと思いました。それに就職活動でアピールポイントになりますし、早くからインターンシップに参加することにより、色々な業界や企業を見ることもできますのでメリットが多いと思いました。
こちらこそありがとうございます。そうですね。インターンシップに大学2年生から参加することで、様々な業界や企業を見ることができます。
やりたいことが明確な人は、目的に合った業界や企業でインターンシップを行い、ギャップがないか確認することができますし、やりたいことが決まっていない方でも様々な経験をすることにより、自分に合った業界や職種を見つけるキッカケになると思います。
インターンシップに参加するのは、早ければ早いほどに様々な業種、企業でインターンシップを行うことができますので、インターンシップへの参加を前向きに考えてみてもいいと思います。
長期インターン求人サイト「コネクトインターン」。大学生は完全無料でご利用可能。大手からベンチャー企業まで様々な企業が長期インターンの求人を掲載。コネクトインターンに登録することでインターンシップや就活に有利な情報が手に入る。企業からインターンシップのスカウトも届きます。コネクトインターンを活用して長期インターンや就活をより良いものにしましょう。