インターンシップに参加する割合はどのぐらい?参加率のデータをまとめてみた

インターンシップに参加する割合はどのぐらい?参加率のデータをまとめてみた

新型コロナウイルスの影響から、新卒採用を控える企業が増えてきており、これに関連してインターンシップの募集を行わない企業も増えてきました。

しかし、こんな時代だからこそインターンシップを活用して内定につなげたいと考えている人も多いでしょう。そこで気になるのが「自分以外の学生がどれくらい参加しているのか?」という他の学生の動向ではないでしょうか。

そこで今回は、大学生がインターンシップ参加率のデータを紹介しながら、このコロナ禍の就活生のモチベーションの保ち方について解説します。

コロナ禍でインターンシップ自体が変化しつつある

コロナ禍でインターンシップ自体が変化しつつある

ビフォーコロナの時代のインターンシップは、最短1日から数週間にわたり実際に企業に出向いて、企業での実際の勤務を体験するというものが中心でした。

どんなに企業のホームページや就活サイトを見ても分からない、リアルな仕事事情や会社の雰囲気などが効率的につかめるため、社会人経験のない学生が就職先を選ぶ際の重要な手がかりとして活用されてきたのです。

ここでは、ウィズコロナの時代に変わりつつあるインターンシップのリアルな姿について紹介します。

インターンシップ自体の中止・延期が続々

2020年に猛威を振るった新型コロナウイルスの影響は、大学生の就活全体に大きな影響を与えました。インターンシップ自体も、東京警察病院といった医療機関はもちろんのこと、中小企業を中心に多くの一般企業が中止・延期を続々と発表しています。(参考:東京警察病院 https://www.keisatsubyoin.or.jp/m/PDF/recruit/nurse_internship08.pdf

夏休み前に張り切ってインターンの準備を進めていた就活生は、ここでまずモチベーションが落ちたという人も多いでしょう。しかし、企業としても社員の大多数をテレワークに移行していた場合、従来のインターンシップに対応することが困難です。さらに言えば、飲食や小売などで業績が悪化し、次年度新卒採用する人件費のゆとりが持てなかったという企業もあります。

ただ、「中止」ではなく「延期」の場合、感染状況を見て再開する可能性があるため、粘り強く情報収集を続けることをおすすめします。

インターンシップWeb対応できる企業に人気集中

コロナ禍でも業績を維持・あるいは成長させている企業は、インターンシップにも積極的です。このような企業では、できる限りWebのオンラインインターンシップへと移行している傾向があります。

特にWebでインターンシップを行なっているのが、エンジニアなどの専門職・技術職系です。トヨタ自動車東日本では、技術職と生産エンジニアの領域で、Webインターンシップを開催しています。(参考:マイナビ https://job.mynavi.jp/22/pc/corpinfo/displayInternship/index?corpId=100195&optNo=1d69a

Webインターンシップに切り替えられる職種と、切り替えるのが難しい職種があるため、自分の希望の職種でもWeb対応がされているかどうかを確認しましょう。

インターンシップ参加率は前年よりも低下!見えてくる次世代インターン

インターンシップ参加率は前年よりも低下!見えてくる次世代インターン

 

就活へのモチベーション維持が難しくなっている状況下で、どれくらいの大学生がインターンシップに参加しているのでしょうか。ここでは、インターンシップへの参加率について触れながら、今後インターンシップがどのような形へ変化して行くのかについて紹介します。

上昇傾向にあったインターンシップ参加率が2022年卒で低下!

マイナビの「2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」は、2020年10月15日〜31日の期間に調査されたもので、2022年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(有効回答数のべ6,001名)のアンケートデータです。(参考:マイナビ https://saponet.mynavi.jp/wp/wp-content/uploads/2020/11/22gakusei_is-1.pdf

上記のアンケート調査によると、2017年移行はインターン参加率は上昇を続けていました。ところが、2022年卒の学生では、調査が行われた10月の時点で2021年卒の84.9%に比べて5.1ポイント低い79.8%に低下したのです。

これは、コロナ禍で外出自粛、ソーシャルディスタンスが推奨される中で、動きたくても動けなくなった就活生の事情が関連しているでしょう。
ところが、同調査によると就活生1人あたりの平均参加社数は、2021年卒では3.2社でしたが、2022年卒では4.5社と、1.3社増加していることが分かりました。

インターンシップへの参加態度が二極化へ

インターンシップへの参加率は低下しているのに、1人あたりの参加社数は増加しているという状況をどのように見れば良いのでしょうか。

インターンシップに参加する人は、例年よりも多くの企業にインターンとして参加し、参加しない人が昨年よりも少なくなった、と考えられます。つまり、インターンに参加する人としない人の二極化が進んでいると言えます。

インターンに参加した学生は、「希望のインターン先が例年通り募集していた」「Webインターンに対応していた」「学生のインターンへのモチベーション」この3つの条件が全て揃っている必要があるため、例年よりもハードルが高かったのは事実です。

では、インターンに参加しなかった・参加できなかった学生には、どのような事情があったのでしょうか。

インターン参加率に影響!参加しなかった・できたなかった学生の理由

インターン参加率は低下したものの、非参加者のすべてが「そもそも参加する気がなかった」わけではありません。

マイナビの同調査によると、「応募しなかった」という学生は調査対象全体のうち18.5%でした。前年よりも7.3%増加していることから、そもそもインターンに参加する意欲がなかった人もいれば、参加する意義が見つからずに応募しなかった、外出自粛で参加したいが応募に至らなかったなど、様々な事情が考えられます。

一方、「応募したが参加できなかった」という学生は、前年よりも6.4%増加して15.6%となっています。応募したのに参加できなかった理由とは何でしょうか。最も多かった理由は「応募したけど選考で落ちてしまった」というものでした。この理由は、例年トップの理由になっています。

次いで多かった理由が「中止・または延期になった」でした。参加しようとして応募したものの、企業が昨今のコロナ禍での開催を懸念した場合、応募したのに参加できなかったという結果に。

選考で落ちてしまったという理由が学生本人の資質が関わる問題である一方、インターンシップの中止・延期は学生には何の落ち度もありません。

2022年卒の学生のインターンシップ参加率が低下したことの背景には、学生に非はない事情が隠れていたのです。

コロナ禍でのインターンシップはこう乗り切る!新・インターン攻略法

コロナ禍でのインターンシップはこう乗り切る!新・インターン攻略法

インターンシップ参加率が低下したものの、参加している学生の意欲は高く、また参加しなかった学生も新型コロナウイルスの影響で「止むを得ず」中止や延期になった人が多かったことが分かりました。

しかし、2022年卒の学生は、このような事実を真摯に受け止めて次に進んでいく必要があります。ここでは、コロナ禍での新しいインターンシップの役割と、その攻略法について解説します。

経団連はインターンシップを採用・選考に活かすように働きかけている

2020年6月の朝日新聞朝刊に、衝撃的な記事が掲載されました。以前は「インターンシップを採用に直結させるのはやめてほしい」と訴えていた経団連が、最近のコロナ禍での新卒募集枠の少なさや、大学生が就活できない事情を鑑みて、その意見を翻したのです。

具体的には、経団連が日本政府に対して「インターンシップを採用・選考の場として認めてほしい」と申し入れたということです。学生の職業体験の場という役割だったインターンシップが、今後は就活の採用・選考の場に変わる可能性が大いにあります。(参考:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN6H742BN6HULFA01G.html

経団連のこの申し入れが政府に受け入れられた場合、就活はかなり効率的に進めることができます。インターンシップに参加するというハードルをクリアすれば、職業体験と選考を一度に済ませることができるでしょう。

就活生にとっては、短期間でも実際の業務を体験して、仕事に対する納得感を持った上で、さらに選考の場にもしてもらえるため、就活を効率化でき、さらにインターンシップへのモチベーションも大幅に上がることが期待されます。

企業側にとっても、採用後の学生の活躍ぶり・期待値の確度を上げて見ることができ、採用後に「こんな人材だと思わなかった」という採用のミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。しかも企業側は、初期の社員教育の一部までをインターンシップでクリアできるため、社員教育にかかるコストも削減できるでしょう。

就活生から見ても、企業側から見ても、インターンシップが選考・採用の場になることは、たくさんのベネフィットが得られる大きな変化であると言えます。

コロナ禍でのインターンシップを乗り越える!新攻略法

ワクチンの開発が進み、世界では実際に接種した人も出てきていますが、それでも日本でのコロナ禍が本当に落ち着くまでには、おそらくまだまだ時間がかかります。

そこでここでは、コロナ禍でも、選考・採用に直結する可能性があるインターンシップを攻略するための方法について紹介します。

Webインターンシップ対応の企業を探す

まずはなんと言っても、オフラインでのインターンシップよりもWebインターンシップを探すようにしましょう。製造業のように、オンラインでのインターンが難しいと考えられる業種でも、人事の採用部門がITに明るい会社では、Web上でインターンシップを行なっているところもあります。

エンジニアや営業職も、最近では業務自体がオンライン対応になってきているため、インターンシップもWeb対応している企業がたくさんあるのです。

就活サイトの検索機能を使い、「オンライン」で絞り込み検索をして、Webインターンシップに対応してくれる企業を探しましょう。

パソコン操作のスキルを高めておく

Webインターンシップでは、ZOOMや、Googleミーティングなど、オンライン会議用のサービスが利用されています。もしWebインターンシップの参加が決まったら、これらのサービスの使用方法に対するリテラシーを高めておきましょう。

例えばZOOMなら、画面共有の方法、マイク・カメラのオン・オフ、チャットの使い方などは最低限知っておく必要があります。このようなサービスのリテラシーが高いと、企業側もインターンシップを実施しやすく、好印象につながるでしょう。

早期内定にこだわる場合は希望の業種・職種を変更する

インターンシップ参加率の低下の原因でもあった「インターンシップの中止・延期」という理由は、コロナ禍が長引けば、今後も増えていく可能性があります。中止・延期をしなければならないのは、オフラインでしかインターンシップが行えない企業です。

例えば医療、製造、小売などは、オフラインの仕事が中心となっているため、インターンシップをオンラインに切り替え辛いという事情があります。

もしもあなたが就活は早く終わらせたい、早く内定を取りたいと強く考えている場合には、応募する企業の業種・職種から見直す必要があるかもしれません。つまり、オフラインでしかインターンシップを行えない企業から、オンラインでインターンシップができる企業へと志望先をシフトしていくということです。

もちろん、全く興味関心のない業種・職種に変更すると、内定がもらえたとしてもすぐに違和感を持ち、すぐに転職したくなる可能性があります。できれば業界研究・企業研究の中で、ベスト3に入る業種・職種の中で志望先を変更した方が良いでしょう。

まとめ:インターンシップ参加率は低下!負けずに内定への近道を探そう

まとめ:インターンシップ参加率は低下!負けずに内定への近道を探そう

インターンシップ参加率が2021年卒学生よりも2022年卒の学生の方が低下していることが分かりました。ただ、1人あたりの参加社数は増加していることから、参加している学生のモチベーションと行動力は上昇しているのかもしれません。

参加したくてもできなかった学生も少なからずいたこともあり、経団連が政府に対してインターンシップを選考・採用の場にしてほしいと申し入れています。

インターンシップの立ち位置が、より選考・採用の方に寄ることで、就活生は少ない時間で効率的に失敗の少ない就活ができる可能性が高くなるでしょう。

就活生にとっても暗い話題が続く2021年ですが、インターンシップの存在価値が高まれば、あとはWeb対応のインターン先を見つけ、選考・採用につなげることができます。

コロナ禍に負けず、新卒に厳しいこの時代でも負けずに内定への道を掴み取りましょう。

長期インターン求人サイト「コネクトインターン」
長期インターン求人サイト

長期インターン求人サイト「コネクトインターン」。大学生は完全無料でご利用可能。大手からベンチャー企業まで様々な企業が長期インターンの求人を掲載。コネクトインターンに登録することでインターンシップや就活に有利な情報が手に入る。企業からインターンシップのスカウトも届きます。コネクトインターンを活用して長期インターンや就活をより良いものにしましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事