インターンと聞くと、スーツを着て参加しなければいけないというイメージが強いので、夏は他の季節と比べ参加する意欲が下がってしまいますよね。
そんな時にはクールビズを活用しましょう!知っているだけで、夏のインターンでの体力や気力の消耗を抑えることができます。
今回は、クールビズの概要やクールビズにおけるルールやマナーを解説していきます。
そもそもクールビズとは?
「クールビズ」という言葉は何となく知っているものの、きちんと理解している人は社会人でも多くありません。しかし、正しい知識を持っていないと、知らぬ間にマナー違反の服装をしてしまう可能性があります。そこでまずはクールビズの正しい意味やどのような目的でできたものなのかを解説していきます。
1.意味
クールビズとは、「過度な冷房に頼らず様々な工夫をして夏を快適に過ごすライフスタイル。」のことを指します。
これは、2005(平成17)年、現東京都知事である小池百合子知事が環境大臣だった時に提唱されました。また、「クールビズ」というネーミングについては、京都議定書が発効されたことをきっかけに、環境省が一般公募を行い、その中から選ばれた名前です。
クールビズと聞くと「気温に応じて服装を軽装にしても良い」という服装に限定した考え方だと思っている人も多いかと思いますが、「ライフスタイル」を指す言葉なので、服装以外の取り組みも存在します。
例えば、旧型のエアコンを省エネ型エアコンへの買い替えることや西日よけのためのブラインド、直射日光を遮るためのグリーンカーテンなど、これら全てがクールビズの一環です。
2.目的
それでは、なぜ冷房に頼らないライフスタイルが推奨されるようになったのでしょうか?
クールビズの目的は簡単に言うと「地球温暖化対策」です。夏に冷房の使用を控えると必然的に節電となるため、地球温暖化の原因である二酸化炭素の大きな削減が期待できるのです。
3.時期
クールビズの実施期間は、毎年環境省のサイトに掲載されていますが、基本的に5月1日から9月30日までとされています。しかし、この期間が過ぎても暑い日はあるので、適切な室温の管理と各自の判断による軽装も推奨されています。
インターンの服装の大前提
「クールビズ」の具体的な服装を解説する前に、まず「服装を考えるときの大前提」を解説します。
夏のインターンの服装において、「クールビズのルールさえ守っていればいい」というわけではありません。
そこで、まずはインターンに参加する際の服装についての大前提を解説したいと思います。この考え方は夏以外にインターンに参加する際も活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンに参加する際の服装においての大前提とは、「企業側に好印象を与えられる服装か否か」ということです。
インターンで優秀だった学生や好印象だった学生には、後日連絡があり特別ルートの選考や早期選考の案内がされているのです。そのため、インターンは単に参加すればいいというわけではなく、「どのように企業側に好印象を与え、次の選考に繋げるか」が重要なのです。
そして、好印象の与える方法は学歴や能力だけではなく、服装なども含めた第一印象も非常に重要なポイントなのです。
①マナーを守れているか
クールビズについては後ほど解説しますが、ビジネスにおいてはクールビズ以外にも下記のような様々な服装のルールあります。
- デニムはビジネスの場でふさわしくない
- 男性はベルトと革靴は同系色で統一する
- 女性は必ずストッキングをはいておかなければいけない
学生の立場から考えると何のためのルールなのかと思うかもしれませんが、こういったルールを守ることが一緒に働く仲間やお客様への礼儀となるのです。
②清潔感があるか
これは当たり前のことかもしれませんが、清潔感は非常に重要なポイントです。
企業側も採用する際に、「この学生が自社の看板を背負いお客様のもとに行ったときに問題ないか」ということも考えるでしょう。
そんな時に、シャツはアイロンがかかっておらずヨレヨレ、ネクタイは歪んでいて、髪の毛には寝ぐせがついているというような状態だとどうでしょうか。自社の社員として恥ずかしくなく、しっかりと身だしなみが整った清潔感のある学生を採用したいと考えるはずです。
③自分の良さを引き立てているか
最後は「自分の良さを引き立てているか」です。これは前の2つほど重要でありませんが、これができている学生とできていない学生は一目瞭然です。
具体的にどういったところに気を付けるかというと、スーツの「色」と「サイズ感」です。
色については、黒、紺、グレーの3つの中から選ぶのがスタンダードですが、その中でもきちんと自分に似合う色を選びましょう。色によって顔色や表情の明るさが違って見えるので、その人自身の印象そのものも変えてしまうのです。
またサイズ感については、必ず自分にぴったりなサイズのものを選びましょう。
しっかりと自分に似合った色で自分にぴったりのスーツを綺麗に着こなすことも好印象に繋がるのです。
男性のクールビズの服装・マナー
ここからはクールビズ期間のインターンで、「スーツ」と指定された際の男性の服装・マナーについて解説していきます。アイテムごとに具体的な解説をしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
①ジャケット
クールビズ期間では、ジャケットは必要ありません。真夏の暑い中、ジャケットを着ると熱中症になってしまう可能性もあるので、無理な着用はやめましょう。
しかし、服装が記載されている部分に「クールビズ可」と書かれていない場合は、念のためジャケットを持っていくようにしましょう。
業界によってはクールビズが浸透していない企業があり、1人だけがワイシャツで浮いてしまうという状態を避けるためです。
また、冷房が効きすぎている可能性もあるので、持っていくと役に立つ場合があります。
②ネクタイ
ジャケットと同様にネクタイも不要です。しかし、これもジャケットと同様にはなりますが、服装が記載されている部分に「クールビズ可」と書かれていない場合は、念のため持って行くようにしましょう。
③シャツ
シャツは、基本的に長袖でも半袖でも問題ありません。
しかし、半袖はカジュアルすぎる印象を持たれる場合があるので、業界によっては長袖の方が良い場合もあります。
また、長袖シャツを着てインターンに参加した場合は、腕まくりはしないようにしましょう。シャツに跡がついてしまうこともありますし、そもそもあまり印象が良くありません。袖のボタンをしっかりと止め、気崩さないようにしましょう。
柄や色については白無地が最もスタンダードで、社会人になってからも使用することができるのでおすすめです。
④インナー
必ずシャツの下にはインナーを着用しましょう。
特に夏は汗染みなどが目立ってしまうので、インナーを着て対策をする必要があります。直接的に見られるものではありませんが、清潔感に直結する部分でもあるので気を付けるようにしましょう。
⑤ボトムス
リクルートスーツのボトムスを着用しましょう。
また暑いからといって、裾を折りまげるなどの気崩しは印象を悪くしてしまいます。会場についてからおろしたとしても、あとが残ってしまい不格好になってしまうため気を付けてください。
⑥ベルト
ベルトは忘れがちなアイテムなので、家に出る際に確認してください。
また、リクルートスーツをセットで買った場合は問題ないかと思いますが、ベルトと革靴を同系色にすることは社会人として常識なので覚えておきましょう。
⑦靴
革靴を着用しましょう。
夏はアスファルトが熱くなり靴の中が蒸れてしまうかもしれませんが、スニーカーなどのカジュアルなものは印象が良くありません。どうしても革靴が苦手な場合は、会場まではスニーカーで行き、会場近くのトイレなどで革靴に履き替えるようにしましょう
女性のクールビズの服装・マナー
ここからはクールビズ期間のインターンで、「スーツ」と指定された際の女性の服装・マナーについて解説していきます。アイテムごとに具体的な解説をしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
①ジャケット
クールビズの期間では、女性もジャケットは必要ありません。しかし、服装が記載されている部分に「クールビズ可」と書かれていない場合は、念のためジャケットを持っていきましょう。
また、冷房でかなり寒くなっている会場もあるので、ジャケットでなくても薄手のカーディガンなどを持っていくといざという時に役に立ちます。
②シャツ
シャツは、長袖でも半袖でも問題ありません。また、女性の場合はブラウスでもいいので、シャツの首がしまる感覚が苦手な人にはおすすめです。
色や柄については白無地が最も無難ですが、薄っすらとピンクや水色など色味があっても問題ありません。しかし、業界によってはカジュアルすぎる印象を持たれる可能性があるので、金融や証券などの固い業界のインターンに参加する場合は長袖白シャツが無難です。
③インナー
インナーは透けないように、ベージュなどの肌なじみが良い色を選びましょう。夏はジャケットを着用しないので、透けてしまっていると特に目立つので気を付けてください。また、汗染み対策も重要なのでインナーは就活用に準備することをおすすめします。
④ボトムス
リクルートスーツを購入した際のボトムスを着用しましょう。スカートでもパンツでも問題ありませんが、スカートの場合は丈が膝上にならないように気をつけましょう。スカートが短いと清潔感がなくなってしまい印象が悪くなってしまいます。また、パンツの場合はベルトを忘れないようにしましょう。
⑤靴
靴は黒のパンプスです。ヒールの高さは3cm~5cmで、つま先は丸みを帯びたものを選ぶといいでしょう。また、パンプスは靴擦れがしやすいので、靴擦れのしそうな場所に事前に絆創膏を貼っておくと防ぐことができます。
⑥ストッキング
夏のとても暑い日であってもストッキングは必ず履きましょう。はたから見るとストッキングを着用しているか否かは意外とすぐにわかってしまいます。暑くて履きたくない気持ちはよくわかりますが、清潔感を維持するために着用してください。
⑥アクセサリー
インターンに参加する際は、アクセサリーは外しましょう。大切なものであっても、企業側から見ればどのようなアクセサリーでもあまり印象はよくありません。学生からすると小さな部分かもしれませんが、こういった小さなところまで気をつけるようにしましょう。
スーツでない場合
先ほどは、クールビズ期間のインターンで、「スーツ」と指定された際の服装について解説しましたが、昨今のインターンでは「オフィスカジュアル」や「私服」などの指定も多いため、それぞれのコーディネート例を挙げて簡単に解説していきたいと思います。
1.オフィスカジュアル
近頃のインターンでは、「オフィスカジュアル」の指定がかなり多くなってきています。しかし、オフィスカジュアルは非常に曖昧で、企業によって基準が違っていたりします。
そのため、ここからはオフィスカジュアル指定の場合の最低限守るべきルールと夏のインターンにおすすめのコーディネート例を解説していきます。
①基本的な考え方
オフィスカジュアルの大前提としては、「この格好でクライアント様の対応ができるか」ということです。そのため、「カジュアル」といっても、あまりにも私服に近いと非常識な服装だと思われてしまいます。
ビジネスシーンに合った服装を意識した上で、「スーツに少し色味を増やし、アイテム変えたくらいの服装」と認識しておきましょう。
また、事前にOBOGに質問できる機会があるのであれば、確認しておくと間違いのない服装で参加できるでしょう。
②【男性版】コーディネート例
シャツ(水色)×テーパードパンツ(黒)×靴下(白)×革靴(黒色)
ジャケットを着る季節であればシャツでなくてもビジネス感が出るので、Tシャツやニットでも問題ありません。しかし夏の場合は、Tシャツ1枚にしてしまうとカジュアル過ぎるのでおすすめしません。どうしてもTシャツを着たい場合は必ずジャケットを着るようにしましょう。
ボトムスについては、清潔感とビジネス感がありながらも普段使いがしやすいテーパードパンツがおすすめです。ちなみに、デニムは作業着として認識されていることが多いのでインターンには履いていかないようにしましょう。色味はベーシックにまとめて、サシ色になる色を1色だけ入れるようにすると統一感と清潔感を演出することができます。
③【女性版】コーディネート例
サマーニット(ホワイト)×カーディガン(黒)×ひざ丈のフレアスカート(ベージュ)×パンプス(黒)
スーツ指定であれば、サマーニットはカジュアルすぎますが、オフィスカジュアルの場合は問題ありません。首元もすっくきしますし爽やかな印象になります。
また、フレアスカートはフレッシュな印象なのでおすすめです。色味はベーシックな色を選び、3色までにとどめると統一感とビジネス感がでるのでおすすめです。
2.私服
あまり多くはありませんが、私服指定のインターンもあります。
企業側としては、「気軽に参加してほしい」という意図かもしれませんが、最低限のルールは守るようにしましょう。ここからは私服指定の場合の最低限守るべきルールと夏のインターンにおすすめのコーディネート例を解説していきます。
①基本的な考え方
私服指定のインターンに参加すると、本当に何の配慮もせず、学校帰りのような格好の人が多くいるのは事実です。しかし、インターンは、「選考への入り口」であるため、最低限、ルールと清潔感を大切にしましょう。
まず、おすすめしないアイテムは以下の通りです。
- デニムやスウェット素材のアイテム
- タンクトップやハーフパンツなどの露出度が高いアイテム
- サンダルなどのカジュアルすぎるアイテム
- 帽子などの不必要なアイテム
また、スニーカーやリュックも避けた方が良い場合がありますが、近頃は社会人でもスニーカーやリュックを使っている人も多いので、ビジネス用のものやシンプルなものであれば問題ありません。
しかし、業界によってはあまりいい印象を与えない可能性もあるので、心配な場合はやめておきましょう。
②【男性版】コーディネート例
ノーカラーシャツ(白)×ニットベスト(ベージュ)×テーパードパンツ(黒)×靴下(白)×スニーカー(白)
私服であったとしても、自分の持っている服の中でキレイめなアイテムを選ぶようにしましょう。TシャツやロンT、デニム、スウェットは避け、シャツやニットベスト、テーパードパンツ、チノパンなどがおすすめです。
③【女性版】コーディネート例
ブラウス(ネイビー)×テーパードパンツ(グレーチェック)×ローファー(黒)
男性と同様ですが、私服の中からビジネス向きでキレイめなアイテムを選ぶようにしましょう。また、オフィスカジュアルと比べると色味や柄が入っていても問題ないので、清潔感のある範囲で楽しみましょう。
まとめ
たくさん例を挙げて解説しましたが、基本的には「指定された服装より少し固め」を目標に服装を考えると間違いありません。少し硬い服装をしていて浮いてしまうのは問題ありませんが、カジュアルすぎる服装で浮いてしまうのは、あまりいいイメージは与えられません。
まわりの服装に気が散り、インターン自体に集中できないという事態を避けるためにも、前日からしっかりと服装を考えた上で、インターンに挑むようにしましょう。
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