「インターン初日」と聞くだけで、緊張感や不安を感じる就活生は少なくないと思います。
特に「どうしたら社員の方や周りの学生に好印象を与えられるかわからない」「自己紹介で何を言えばいいのか考えもつかない」と不安を抱いている人も多いかと思います。
そこで本記事では、インターン初日のあいさつや自己紹介のポイントについて解説します。また、自己紹介の例文も紹介するので、インターンが間近に迫っている人ぜひ参考にしてみてください。
インターン初日のあいさつと自己紹介が重要な理由
インターン初日の挨拶や自己紹介が重要な理由は、第一印象が与える影響の大きさが関係しています。
人は少なからず第一印象で人柄などを判断している部分があります。そのため、初日の挨拶や自己紹介で印象が良くないと、話しかけづらい印象を抱かれたり関わりたいと思ってもらうことができず、結果的にインターンに悪影響を与えます。
そのため、少しでもインターンを充実させたいのであれば、初日の挨拶や自己紹介は好印象を与えられるよう準備する必要があるのです。
【誰でも好印象!】気に入られるあいさつの極意とは?
実はあいさつには、誰にでも気に入られる極意というものがあります。このあいさつの極意を覚えておけばどこでも最高の挨拶ができるようになります。それでは基本的なあいさつの姿勢から、パターン別に挨拶の仕方まで見ていきましょう。
インターン初日あいさつの3つの基本
まず紹介するのは、インターン初日の挨拶で意識したいのは以下の3つのポイントです。
このポイントを実践するだけで、周りがあなたに対して抱く印象が大幅に変わるので、ぜひ実践してみてください。
①姿勢
まず1つ目のポイントは、「姿勢」です。
姿勢が印象に対して与える影響は大きく、いくら立派なことを発言していたとしても、姿勢が悪いと好印象を与えることができません。
例えば、猫背で肩が前にすぼんでいるような姿勢だと、自信がないように思われる可能性が高いです。また、手をユラユラと動かしていたり、身体をクネクネさせていると落ち着きがないような印象を与えます。
ほかにも、多くの学生が無意識にやってしまうのが片足立ちです。片足立ちとは、片方の足のみで立つということではなく、左右どちらかの足に体重をかけ、身体を傾けることを指します。片足立ちは偉そうな雰囲気や不誠実なイメージを与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
姿勢は日常的に染み付いており、意識しなければ矯正することができません。インターンや就職活動では常に正しい姿勢を意識をするように心掛けましょう。
②表情・目線
2つ目のポイントは「表情と目線」です。
表情についてはその場の雰囲気もありますが、基本的に笑顔で挨拶するように心がけるようにしましょう。急いでいる場合でも真顔で挨拶をすると怒っていると受け取られてしまいます。
また視線は、挨拶をする相手の目をしっかりと見るようにしましょう。視線を合わせず、下を向いていると相手に失礼ですし、自信のなさや挨拶をすることになれていない印象を与えかねません。
③声の大きさ
最後のポイントは「声の大きさ」です。
声が小さいと何を言っているか聞き取りづらく、せっかく挨拶したにも関わらず、気づいてもらえないこともあるでしょう。場所や雰囲気にもよりますが、日頃から声が小さい人は1.5倍くらいの声の大きさを意識しましょう。
声の大きさについて指摘を受けたことがない人でも、通常の1.2倍くらいの声の大きさにしておくと、元気が良く明るい印象を与えることができます。
【応用編】パターン別で最適なあいさつの方法とは?
インターン初日では、様々な場面で挨拶をする必要があります。
インターンの1日の中で挨拶が必要となる4つの場面は以下の通りです。
・出勤時の挨拶
・社内ですれ違った時の挨拶
・退勤時の挨拶
それではそれぞれの場面での適切な挨拶を紹介していきましょう。
①受付
大抵の企業のオフィスは、大きなオフィスビルに入っており社員証がない初日は直接オフィスに行けないという場合があります。そのような場合は受付の方に、大学名と名前を伝えた上で、訪問先の企業名とインターンのため来社したことを伝える必要があります。
また、オフィスに直接行ける場合であっても、突然オフィスに入ってはいけません。大抵の場合は、入り口前に内線電話が設置されているので、その内線電話を使いましょう。
電話の近くに「御用の方は○○○○の番号を押し、受話器をお取りください。」のような案内があるので、大学名、名前、インターンのために来社した旨を伝えると失礼がないでしょう。
②出勤時
オフィスに初めて足を踏み入れた時の挨拶は非常に重要です。
担当者、オフィス内にいる社員の方には、きちんと目を見て「こんにちは。」と元気よく挨拶するようにしましょう。
また、学生が1つの部屋に集められている場合でも、黙って席に座るのではなく周りの学生に「こんにちは。」と笑顔で挨拶をするようにしましょう。このような小さな心がけが、あなたへの印象を大きく変えるのです。
③社内ですれ違った時
休憩時間や、移動時に社内で社員の方とすれ違うこともあるかと思います。
そういった時も「休憩時間だから挨拶しなくても良い」ということはなく、しっかりと挨拶をするようにしましょう。また、移動時に急いでいる場合も、しっかりと会釈をして元気に「お疲れ様です。」と挨拶する方が好印象を与えることができます。
④退勤時
退勤時の挨拶では、「お疲れ様です。」だけでは少し言葉足らずです。
社員の方よりも早く退勤する場合は、「お先に失礼いたします。」と言い、社員の方が「お疲れ様!」と返してくださった際に「お疲れ様でした!」と挨拶をするようにしましょう。
自己紹介をする際のポイントと例文
自己紹介をする時は、たくさんの人の視線が自分だけに集中する上に「上手く話さないと!」というプレッシャーから、尋常ではないくらい緊張する人も多いかと思います。そういった人は事前に準備をしてくことが何よりも重要です。
そこでここからは、自己紹介の際に押さえておきたいポイントや自己紹介の際に使える話の内容などを紹介します。自己紹介が不安な人は、ぜひこれを参考にして事前準備を行ってみてください。
気に入られる自己紹介のポイント
自己紹介は聞き手に自分のことを知ってもらうと同時に、自分自身をアピールする場でもあるのです。そのため、聞き手を意識した自己紹介をする必要があります。
「自己紹介で聞き手に気に入られるためのポイント」は大きく分けて以下の2つです。
2.共感を得られる内容にする
①時間を考慮する・簡潔にわかりやすく話す
まず1つ目のポイントは「時間を考え、簡潔にわかりやすく話す」ということです。
緊張すると自分が話している内容や時間感覚が分からなくなることも多々あります。そこで、自分が話している姿を動画で撮影し確認すると客観的に自分の話し方や内容を見ることができます。動画撮影での練習は、実際にやっている人は少ないので、おすすめの練習方法と言えます。
しかし、事前に自己紹介の時間を知らされていることは少ないので「1分程であればこれを話そう」と時間ごとに話す内容を考えておくことで、当日に時間を指定されても対応がしやすいです。
②好感を得られる内容を意識する・冒頭のあいさつや最後の「よろしくお願いいたします。」を忘れずに
そして2つ目のポイントは冒頭のあいさつと聞き手に好感を持ってもらえるよう意識することです。
・聞き手に好感を持ってもらえる内容を意識する
まず、自己紹介の冒頭では大きな声で元気よく「こんにちは。」と挨拶するようにしましょう。この一言があるだけで、「明るくて元気のある学生」と印象付けることができます。
また、最後にはしっかりと「よろしくお願いいたします。」と伝えるようにしましょう。自分のことを一方的に話すだけで自己紹介が終わってしまうと、独りよがりな印象を持たれてしまうので、要注意です。
そして、自己紹介の内容については「聞き手に好感を持ってもらえる内容」が非常に重要です。私が就職活動中に見てきた自己紹介では、好感を持てる自己紹介とそうでないものとでは大きな違いがありました。
好感が持てる自己紹介 | 好感が持てない自己紹介 |
・ハキハキとしている
・元気がある ・笑顔で話している |
・自慢話が多い
・人を小馬鹿にしているような話し方 ・自身がなく自虐的 ・過剰な謙遜 |
例えば、少しお調子者の学生に多いことですが、自慢話が多かったり、人を小馬鹿にしたような話し方など、本人は無意識かもしれませんが、案外聞き手には伝わってしまっています。
また、自信がなく自虐的な内容や卑屈なことを言ってしまう学生もいます。ある程度謙遜しながら話すことは重要ですが、度が過ぎてしまうと好感が持てません。
自分の話し方や話す内容に自信のない人は、自己紹介で話したい内容を一度書き出し、信頼できる友達や就活仲間に見てもらうといいでしょう。
25社のインターン経験でわかった自己紹介で使える内容と例文
ここからは、長期インターンから短期のインターンまで約25社のインターンに参加した経験から、自己紹介で好印象を与えられる話題について紹介します。
趣味や特技
趣味や特技の話はどんな時でも使える話題です。また、意外とマニアックな趣味や特技の方が覚えてもらうきっかけにもなるのでおすすめです。私の場合は、ライブやフェスに多く参加していたので、最近参加した中で一番良かったライブの話をよくしていました。
そうすると、同じアーティストが好きな人はもちろん、ライブやフェスに興味があるものの参加したことのない人まで多くの人から話しかけてもらうことができました。
また、社員の方が聞いているような場での自己紹介だと、今流行っているものではなく、一昔前の世代のものについて話すと好感を持ってもらえたり、話しかけてもらうきかっけにもなります。
私の趣味はライブやフェスに行くことです。最近行ったライブの中で、一番感動したのは○○のライブです。小学校の頃から親の影響で好きになったアーティストで、皆さんもご存じの通り人気も高くこれまでチケットが取れなかったのですが、やっとチケットが取れて参加することができました。生で聞く歌声は綺麗を通り越して神聖で、感動しっぱなしで、一生の思い出になりました。
同年代にはあまり○○の話をできる友人がいないので、ぜひ好きな方がいらっしゃればお話しできると嬉しいです。
アルバイトやサークル
この話題は学生が多い場での自己紹介でおすすめです。同じ飲食店の違う店舗でアルバイトをしている人がいたり、1年前のサークルの交流会で会っていたりなど、意外な接点や共通点が見つかるので、とても面白いです。
また、ジムやヨガスタジオで働いている人は、「ダイエットしたい人はアドバイスするので話しかけてください!」「おすすめの筋トレを教えます!」など、アルバイトで得た知識をもとに自分自身をアピールしている人もいました。
自分の強みと弱み
これはグループで何かを取り組むインターンや社員の方とたくさん関わるインターンの自己紹介でおすすめの話題です。プログラムやインターンが本格的に始まる前に、自分の強みと弱みを伝えておくと、強みを活かせる役割を勧めてもらえたり、弱みをフォローしてもらうことができます。
インターンに参加している学生は、「ミスをしてはいけない」「完璧でないといけない」などのプレッシャーを抱えている場合が多いです。そのため、自ら率先して自己開示を行うことによって、周りの学生の警戒心を解き、信頼関係を構築しやすくなります。
突然ですが、私の強みは行動力です。しかし、その反面協調性に対しての意識が低く、気づけば自分だけが突っ走ってしまっていたなんてことがよくあります。なので、今回私と同じグループのなった人は、私が暴走していたら「協調性!」と言ってもらえると助かります。
また、ほかのメンバーの苦手克服にも協力したいので、同じグループになった人で何か克服したい弱みなどあれば、ぜひ教えてください!
インターンに参加した理由・目標
インターンに参加した理由・目標は、自分の弱みと強みと少し似ていますが、自己紹介の場で話しておくと、周りの人に目標達成のサポートをしてもらうことができます。
また、志望度の高い企業のインターンであれば、適当な気持ちで参加したのではなく、高いモチベーションで参加していることをアピールすることにも繋がるので、ぜひ使ってみてください。
私がこのインターンに参加した理由は、コミュニケーション能力を身につけるためです。私は率先して発言することは得意なのですが、夢中になってしまうと周りの意見に耳を傾けることができなくなってしまうことが多々あります。
今回チームを組んで企画立案をするということで、チームのメンバーの意見をしっかりと聞き、メンバー全員の意見を取り入れた素敵な企画を作りたいと思っています。私と同じグループになった方にはご迷惑をかけるかもしれませんが、周りが見えていない時は、遠慮なく指摘してもらえるととても助かります。
まとめ
ここまで、インターン初日の挨拶や自己紹介のポイントについて解説してきました。
「印象」に関する話が多かったので、「好感度を上げるために、自分を偽らないといけないのか」と思った人もいるかもしれません。
しかし、そういうことではなく、自分自身が無理のない範囲で周りからの印象を気にする必要があるということです。無理をしすぎてしまうと、入社してからが辛くなってしまう可能性があるので、加減がとても大切です。
しかし、就職活動では、学歴やスキル、保有する資格などと同じくらい「人として好感を持てるか」ということが重要であるということは間違いのないことです。そのため、様々な面から考えた上で、インターンでの振舞い方や態度を考えて行動するように心掛けましょう。
長期インターン求人サイト「コネクトインターン」。大学生は完全無料でご利用可能。大手からベンチャー企業まで様々な企業が長期インターンの求人を掲載。コネクトインターンに登録することでインターンシップや就活に有利な情報が手に入る。企業からインターンシップのスカウトも届きます。コネクトインターンを活用して長期インターンや就活をより良いものにしましょう。